2010年7月29日

プレゼンのトレーニング

管理人が、プレゼンのセンスを磨くトレーニングとして自分で行っていることは、うまい人のプレゼンを聞く(聞くだけでなくその様子を観察して分析することが大切)ことである。
リズム感(間のとりかた)がたいせつ。反応を見て対応する(内容を変えるのではなく、リズムを調節する)ことが大切なのである。
最近の研究対象の手本は落語である。落語は究極のプレゼンだと思う。スライドなどは一切使わず話と身振り手振りのみで、聴衆を引き込む。場の雰囲気をつかむ、反応を見て調子を変えるなど、語り口が変化するのがおもしろい。実際の寄席には数回しか行ったことはないが、噺家さんが、どういったところで、間を取るかということが勉強になると思う。その落語を聞いてどう感じるかという、聞き手の感性も大切であることは言うまでもない。
ストーリーの組立は序破急である。序はただの導入部ではなく、ここで、本論の前振りとなる内容を興味深く抑揚をつけて話し始める部分。破は、本論のぶぶん。急は結論の部分で、話しの要点や目標などを手短にまとめて終わる。ここは、急であるので一工夫が必要である。
次におすすめするのは、ジョブズのプレゼン、プレゼンテーションzenである。
これらは、視覚で訴えるものを最大限に利用しつつ、しゃべりを重視する。リズム感が必要なことを体験、実感できればプレゼンは変わると考えている。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則(amazon)
プレゼンテーションZen(amazon)
落語から学んだプレゼンテーションのコツ エコロジロー(システムブレーン)
落語について(お笑い環境士 エコロジロ-のページ)
明治大学でプレゼンに役立つ落語講談講座ができるという(笑生 十八番ブログ)
PowerPointを使うとプレゼン力がつかない(とうごろく)

2010年7月28日

マイクなしプレゼン

このタイトルを見て、"あのときの"とピンときた人はいるはず。そう、最近では第7回麻酔科学サマーセミナーのコメンテータとしてのプレゼンの時である(その前は、6月の熊本での麻酔科の研究会の時である)。数名の入る小さな部屋でなく、比較的広い100名程度の講演で、演台につかずその前に出て、リモコン付きのレーザーポインターもって、きちんと発声してプレゼンする。マイクなしプレゼンである。管理人は最近、自分の話したいことを気持ちよく、調子よく話すためにマイクなしプレゼンを励行している。こんなことを始めたのは理由がある。司会者が、「マイクは?」と心配してくれるが、「マイクなしで!」と答える。すると、司会者は心配するが、これを見るのも楽しい。以外と通る声で話し始めるので、司会者も安心する。これを見るのも楽しい。この、マイクなしプレゼン、やみつきになる。演台の前に出ると、聴衆の皆さんの表情が手に取るようにわかるからである。
管理人がマイクを使って話すのは、講義形式の時だけである。このときは、マイクを持って演台について、あるときは座ってじっくり話をする。スライドも作りが違う。演台についているときは、1枚のスライドをじっくり説明する。逆にマイクなしプレゼンの場合は、スライドの送りは聴衆の反応に応じて変化する。マイクなしプレゼンモードになったときは、管理人は落語家のような話し方をする。はじめはゆっくりと、のってくればテンポよく、受けが悪ければ、アドリブを入れるなど、プレゼン中に変化を持たせている。この、マイクなしプレゼンができるネタは、そんなに多くない。自信がある十八番のモノだけである。管理人が、「マイクなしで」と言ったときには、笑いがとれるネタである。

2010年7月27日

珍らか

「めずら」と読む。普通とは違っているさま。めずらしいさま。である。形容動詞らしい。

珍らか(goo辞書)
珍(goo辞書)

2010年7月26日

sugama

スガマといえば、今流行のブリディオン(R)である。スガマデクスのことであろう。このスガマデクスは、管理人の中ではすでに、なくてはならない薬になってしまった。出る前は、本当にいるのか?と思っていたのだが、いざ使ってみると、もとには戻れない。ワゴスチグミンのリバースでは心配である。このようにして、新薬がどんどん使われていくのだなという気がしている。
さて、スガマで思い出したのだが、先日の宮古島で開催された、第7回麻酔科学サマーセミナーで、超めずらな看板を見つけた。sugamaである。バスの停留所と信号機につけられた交差点の名称の看板である。
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2010年7月16日

九州じゃんがらに学ぶ新人教育

秋葉原での昼食は、九州じゃんがらラーメンで決まりだろう。そこでの、研修中の新人に対する、指導の仕方のおはなし。とくに、指導法のマニュアルがあったりするわけではなさそうであるが、ある日、チーフ(フロア係)が研修中の新人に注意をしているシーンで、参考になるものがあったので、書いておこうと思う。研修中の新人は、昼時で混雑している状況で、外に並んでいるお客の並びを整理しつつ注文を聞いて伝える仕事をしていた。その新人君、丁寧な言葉でお客さんを誘導しつつ注文を取っていた。それを、フロアにいたチーフが店の中から様子を気にしつつ仕事をしていた。新人君が中に入ってきたとき、どこが悪いかをチーフは、ひそひそ声でなく比較的はっきりした言葉で、新人君に伝えていた。管理人も入り口付近でその様子を見ていた(聞いていた)。「注文を取る前に、必ず、いらっしゃいませと言いなさい」、これだけの注意だったのだが、お客さんの前で、聞こえるように注意を与えていた。ひそひそ声でなく、強くしかるわけでなく、いじめているような語気でなく、いやみなく短い言葉で、注意を与えていた。これだけでは、なかなか雰囲気が伝わらないと思うが、管理人は共感した。状況にもよるが、必要なことは、その場でその都度教えることができている。忙しい中で、どのように教育するかという命題に答えていると思った。医師の教育も同様である。教育する内容にもよるが、その都度言わなければならないことを言わないまま、放置している状況を見かける。そんなことはないだろうか。
話は変わるが、ここの九州じゃんがらラーメンのスタッフの一人一人の対応が気持ちよい。マニュアル風ではなく、きちんと声を発して、自分の仕事に誇りを持っているように見受けられる。客への対応の良さはそこから生まれるのではないだろうか。ラーメンがうまいだけではなく、気持ちがよいラーメン屋なのである。

2010年7月14日

GEのポケットに入れられる超音波診断装置Vscan

GEのポケットに入れられる超音波診断装置Vscan の特設サイトで、事前予約が始まっています。
価格は98万円で限定100台までの予約だとか。

ポケットに入れられる超音波診断装置Vscan(GEヘルスケア)
プレスリリース

2010年7月13日

麻酔科薬剤ノート 2010年7月12日 正誤表

麻酔科薬剤ノートの2010年7月12日付の正誤表です。

麻酔科薬剤ノート 正誤表(羊土社)

2010年6月28日

麻酔科薬剤ノート2010年6月28日の正誤表

麻酔科薬剤ノートの2010年6月28日付の正誤表です。

麻酔科薬剤ノート 正誤表(羊土社)

2010年6月20日

閉腹時の筋弛緩薬投与

閉腹時に外科医におなかが硬いといわれることがある。その意味合いは様々で、本当に硬いと思うこともあれば、ついついクセで言ってしまう外科医もいる。本当の場合は、明らかに腸管が見えている。言いがかり(管理人はそう呼んでいる)の場合は、腹壁を引っ張っても内容が出てくるわけではなく、腹腔内にきちんと腸管は収まっている。気のせいなのである。
気のせいでない場合は、麻酔を深くするか、筋弛緩薬を少量投与すれば大抵は喜んでくれる。以前は、アルチバを増やすかプロポフォールを増量して対応していたが、最近、ブリディオンを使うのを前提に、筋弛緩薬を投与することも多くなった。ただし、常時、筋弛緩モニターでTOFは確認、表示している。最近、問題に思っているのは筋弛緩をモニターせずに筋弛緩薬を追加投与する場合である。管理人が指導しているのは、筋弛緩薬が切れるのを確認できてから追加投与をすることである。筋弛緩薬が切れるのを確認せずに、漫然と追加投与すると全く反応しないまま、閉腹を迎える。そこで、おなかが硬いと言われて慌てて、筋弛緩薬を投与し、抜管前にはじめて筋弛緩をモニターするとTOFも1発も出なければ、50Hzテタヌス刺激にも反応しないのをみたことがある(当院ではない)。こうした場合、ブリディオンであればどうすればよいのか。ブリディオンの投与量の目安は、ロクロニウム投与直後:16mg/kg、1-2 in PTC:4mg/kg、T2 in TOF :2mg/kgである。PTCが出ないといけないのだが反応がないと言うことは4mg/kgではいけないのだろう。ロクロニウム投与直後と同量の16mg/kgを投与すべきかあるいは1-2 in PTCを待つべきなのか。筋弛緩モニターで筋弛緩の程度を評価していないと、こんな事態になる。テタヌス刺激に反応しない理由が、本当に効き過ぎているのか、モニターの使い方が悪いのか突き止めなければならないが、いずれにしろ問題である。せめて、1回ぐらいはTOFで1発か2発出る(初回投与量が筋弛緩薬が切れてくるかどうか)のを確認して、筋弛緩を追加投与するクセをつけておかなければいけない。
筋弛緩モニターなしで盲目的に筋弛緩薬を投与する時代ではないだろう。筋弛緩モニターがない場合にも、せめて神経刺激装置でTOFぐらいは、1回は術中にモニターして欲しいものである。ブリディオンというのは、筋弛緩の残存具合により投与量を変える必要のある薬剤であるというのをお忘れなく。

2010年6月11日

麻酔科薬剤ノート 正誤表20100609

麻酔科薬剤ノートの2010年6月9日付の正誤表です。

麻酔科薬剤ノート 正誤表(羊土社)

2010年6月 5日

日本麻酔科学会第57回最終日ランチョンセミナー

学会最終日のランチョンセミナーで話をさせてもらった。タイトルはFor your eyes only Secrets of i-gel---である。i-gel発売後の初めてのセミナーである。座長は尾崎眞先生、演者は、開発者のナジール先生、浅井先生、管理人の3名である。開発者と浅井先生は分かるとして、管理人が演者のひとりに選ばれた理由は定かではない。が、googleでi-gelと検索すると私のブログの記事が上位にリストアップされることが関係しているのかも知れない。2007年のASAの機器展示でみつけて、日本語でブログで紹介したのを思いだした。そういえば、2007年のASAのi-gelのブースでばったり尾崎先生と出会って、パキスタン人が作ったラリマに似た器具(i-gel)に驚いて一緒にみたことも思いだした。このセミナー、i-gelの前評判が先行して期待が強いためか、最終日にも関わらず超満員。併催の企業の方々もこんな大入りのセミナーは久しぶりと言われていた。
さて、ナジール先生であるが、噂どおり、弾丸のように喋り倒すひとであった。セミナーのはじめのほうではゆっくり話しを始めたのだが、途中から調子にのってきて早口になった。25分の予定だったのだが始めにゆっくり話しすぎた?のか、時間どおり終わらないと思ったのかもしれない。
実は、このセミナー、時間より3分早く始まった。座長の尾崎先生は、時間が押すことを予測されいていたのだ。
もう一つ、ナジール先生のスライド、すごかった。ランチョンなのに結構えぐいシーンが登場した。ちょっと食欲がなくなったかも。
ナジール先生の次は、管理人の番である。英語のプレゼンの後なので、やりやすい。今回は、iPadでプレゼンしようと計画していたのでKeynoteで作っていた。結局、iPadは壇上に持ってあがることができず、Macintoshでのプレゼントなった。聞いていた人たちは、なぜKeynoteでプレゼンをしたかわからなかったかもしれない。i-gelだから、iPhone、iPadなどジョブズのプレゼン風に、あまりスライドに文字を書かずやってみたのだ。しかし、しゃべりはさぬちゃん風だが。。。
最後は、浅井先生の番。初めて、ご一緒させてもらったのだが、結構、オタク度が高い。上喉頭器具のエバンジュリストである。プレゼンの意気込みも相当なもの。そしてプレゼン用の衣装がすごい。ちょいワルオヤジのイタリア風である。雑誌「LEON」に出てくるファッションとでも言いましょうか。徹底したところが、気に入った管理人である。終了後、博多駅で偶然にもお会いしたのだが、今度は、カジュアルな感じで着替えられていた。プレゼンは、当然、期待したとおりだが、あり方を追求するという点で、脱帽した。また、一緒に仕事させていただきたい。
座長の尾崎先生は、いつもにもまして歯切れの良い演者紹介をしていただいた。このノリのランチョンは、お堅い教授ではつとまらない。尾崎先生でよかった。
ということで、演者でありながら非常にたのしませていただいた。いつも、学会やセミナーに参加した後に思うことであるが、皆さんのこのような活躍ぶりを目の当たりして「元気」をもらっているように感じる。また、新しいことを追求してがんばろうという気持ちになって帰路についた。

麻酔科薬剤ノートが、Amazonにも登録された

6月4日に発売された「麻酔科薬剤ノート−周術期の麻酔・救急対応薬の使用のポイント 」が、amazonにも登録されている。が、まだ在庫はない。日本麻酔科学会で販売していた書籍は、ほぼ完売したらしい。
この書籍の著者をみて欲しいが、それなりの人が責任を持って書いている。どこかの学術的に偉い先生ではなく、現役バリバリの臨床医が書いているというのがポイントなのである。
編者が、自ら言うのもなんであるが、超自信作である。顔ぶれを見て欲しい。

1章 麻酔薬
1.オピオイドと類似薬【森本康裕】
2.静脈麻酔薬【坪川恒久】
3.筋弛緩薬(拮抗薬)【笹川智貴】
4.吸入麻酔薬【讃岐美智義】
5.局所麻酔薬【松本尚浩】
6.術後疼痛管理【讃岐美智義】

2章 救急・緊急薬
1.昇圧薬【内田 整】
2.降圧薬/冠血管拡張薬【増井健一】
3.抗不整脈薬【脇本麻由子/萩平 哲】
4.利尿薬【鈴木昭広】
5.気管支拡張薬【車 武丸】
6.抗痙攣薬【讃岐美智義】
7.解熱鎮痛薬【車 武丸】
8.制吐薬/抗アレルギー薬【鈴木昭広】
9.ステロイドホルモン【車 武丸】
10.止血薬【松本尚浩】
11.抗凝固薬【片山勝之】
12.抗ショック薬【片山勝之】

3章 輸液・輸血
1.輸液【清野雄介】
2.輸血【清野雄介】

4章 手術に関連した薬剤
1.術前の常用薬(中止・継続・増量)【讃岐美智義】
2.手術のために使用する薬剤(術前・術中・術後)【鈴木昭広】
3.抗菌薬(周術期)【大毛宏喜】
4.麻酔前投薬【原 真理子】

付 録
持続薬希釈表(循環作動薬・静脈麻酔薬)【讃岐美智義】

2010年6月 2日

麻酔科薬剤ノート

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麻酔科薬剤ノート
周術期の麻酔・救急対応薬の使用のポイント

* 讃岐 美智義 /編
* 定価 3800円+税
* 2010/06発行
* 羊土社
* B6変型判
* 286ページ
* ISBN 9784758111010

麻酔科で使う薬剤がまとまったコンパクトな1冊!麻酔のプロの実践的かつ専門的な使い方が学べます.周術期によく使う,新しい薬剤を中心に厳選してポイントを解説.麻酔科医はもちろん,手術に携わる外科系医師,看護師にもおすすめ.薬剤師、MEにもおすすめ.

麻酔科薬剤ノート(羊土社)

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