2006年2月28日

プレゼンの新採点法

以前に「にて,にて攻撃」を紹介しましたが,今日はプレゼンテーションの採点方法についてです.最近,やはり「にて,にて攻撃」が横行しています.何度言っても,新しい研修医が来ると「にてにて」と言っています.そこで,今回から「にて」「としては」全面禁止としました.フィギュアの採点法と同じで,ミスがあれば芸術性,技術点が高くても減点とします.「にて」「として」は言葉をつなげば,なんとなく文章風になりますが,意味がわかりません.便利な言葉です.「にて」「として」を一回使用するたびに10点ずつ減点して,10回使用した時点で0点にします.他科では,「にて」「として」を放置しているのでしょうか?

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2006年2月23日

キセる麻酔 「キセってます」

「キセる麻酔」をご存じだろうか.名称があまりよろしくないが,昔のキセル麻酔ではない.昔のキセル麻酔とは,VIP患者の麻酔を頼まれた部長先生?が,導入と覚醒の時だけいて,残りの麻酔維持(意識がない部分のみ)は部下に任せることをキセル麻酔と呼んだらしい.しかし,今回の「キセる麻酔」は,このことではない.キセる麻酔というのは,管理人が定義した新しい言葉である.以下の文献を読んで欲しい.参考文献には「キセル麻酔」と記述したが,紛らわしので最近は「キセる麻酔」と書くことにした.「キセる麻酔」とは吸入麻酔薬で維持を行う際に,覚醒前に吸入麻酔薬を強制的に排出させるためにOFFとして,プロポフォールに切り替える方法である.ちなみに麻酔導入時にもプロポフォールを使用しているので始めと終わりのみプロポフォールを使用するという意味で,たばこの道具「キセル」に当てはめて命名した麻酔法である.キセルはカンボジア語らしい.
この「キセる麻酔」で,吸入麻酔薬からプロポフォールに切り替えたことを「キセっている」と表現する.たとえば,「セボのキセるをしていたんだけど,手術が終盤になったので,もう,キセってます.」と言うように使う.

【参考文献】麻酔・救急・集中治療専門医の極意(新興交易医書出版) 貝沼関志 編著 ISBN4-88003-659-5
p.72-76 吸入麻酔薬でも時間通りに覚醒させる?「キセル麻酔」もやります? 讃岐美智義

2006年2月19日

教えることは学ぶこと

研修医の指導に対して評価されないと文句を言う指導医がいる.指導したことに対して評価されないのでボランティアだとも言う.
本当に評価されないのであろうか?私の考えは違う.評価されないと思っているだけである.研修医を指導する行為は,出世のための評価につながらないと考える指導医は真の指導医ではない.指導することにより,フィードバックが得られるのだ.ただ,指導される側もしっかり反応しなければ,指導医の意欲をなくし,評価してもらえないという文句が増えることは確かである.
指導医がしっかり教えて研修医がきちんと反応すればお互いに得るものはある.「教えることは学ぶこと」である.この意味は,各自考えてもらいたい.「何を学ぶか」は,自分次第である.

2006年2月17日

エアウェイ

歯がない患者さんのバッグマスク換気の時に,エアウェイ(口腔)を活用しているだろうか.歯がないときにはマスクがフィットしにくく漏れができてうまく換気できないことがあります.そういったときに3つの方法があります.(1)頬をふくらますようにガーゼを両頬(口腔内)に詰めて換気を行う,(2)マスクを下唇の下に潜り込ませて無理矢理フィットさせる,そして最後がゲデルのエアウェイを入れて換気を行う方法である.このエアウェイ,バーマンだとちょっとうまくいかない.ゲデルのエアウェイ(スミスメディカル)が,一番やりやすいように思います.どうしてか?エアウェイの上端についているツバの大きさが違うのです.一度,実際に比較してみましょう.
ちなみに,この話題は「麻酔科研修チェックノート」p.220-222に出ていますので持っている方は参考にしてください.ゲデルのエアウェイは図4-1-5の上段の写真の上のもの,バーマンは上段の写真の下のものです.経鼻エアウェイは,一緒のページに出ていますが頬のこけた方のマスク換気にはそれほど役に立ちません.

2006年2月15日

静脈ルート確保を失敗したとき

麻酔前の静脈ルート確保を失敗したとき,患者さんにどう対応するか?ここが,研修医の試練の第一歩です.失敗したときにどのようにフォローできるか.次の静脈穿刺の前に,良好な関係を保てるかです.相手によってずいぶん態度は違うと思いますが,ここの対応は誠意を持って行うしか方法はありません.指導医が失敗することは少ないのですが,その時こそ対応をよく観察して自分の行動に生かすべきだと思います.実技を行うことだけが研修ではなく観察することも大事な研修です.技術を盗むことは容易ではありませんが,対応方法なら観察するだけで盗むことは可能です.ただ,とっさの時に同じ事ができるかどうかは,ある程度,場数が必要ですが..

2006年2月12日

症例のプレゼンテーション

当院麻酔科は,当日の麻酔科管理症例のカンファレンスを朝に行っています.多くの麻酔科では,朝に行うことが多いと思います.この症例カンファレンスで,研修医の皆さんがいっしょに担当する症例のプレゼンテーションをしています.そのプレゼンテーションを聞いていると,理解度がチェックできてしまいます.プレゼンテーションにまとまりがない.内容がきちんと伝えられない.問題点が抜けている.大切な問題順にプレゼンテーションできていない.など,今一度,自分のプレゼンテーションをチェックしてみましょう.当院の研修医で,も麻酔科研修始めの頃と2ヶ月目を比較すると雲泥の差です.

2006年2月11日

時間管理のページ

米国公認会計士の若菜雅幸さんのホームページ中に「時間管理のページ」というのがあります.数日前に紹介した研修医7つの習慣の元ネタになった,「7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー著 キングベアー社」からの引用をわかりやすく解説してくれています.若菜さんのページをみて,はっと気づくことが大事です.

2006年2月 9日

研修医7つの習慣

TH.NETに,公立昭和病院小児科の杉原桂先生が連載している「研修医7つの習慣」という記事がある.考え方の源として非常にためになる.なお,このTH.NETはアステラスが配布しているTH.NOWという小冊子をもとにしたサイトである.TH.NOWは2006年Winter号でひとまず終了となった.

2006年2月 6日

動脈圧が低い

観血的動脈圧測定をしていると,何らかのトラブルで動脈波形が出なくなることがある.本当に血圧が低い場合にももちろん,動脈圧は低く表示され,動脈圧波形もたよりない波形をしている(「波形がなまる」).どうやって,問題を見つけるかということである.本当に低いか動脈圧測定のライン自体のトラブルなのかは,脈をふれてみればわかるだろう.これができない場合,モニターに振り回され,いわゆる”モ源病”にかかった状態となる.最低限,この脈をふれることを忘れてはならない.
さて,それはよいとして,脈はよくふれて血圧は大丈夫で,波形がなまっている場合にはどんな行動をとるべきだろうか.フラッシュをする,動脈血を逆流させるなどの方法があるが,それだけではちょっと問題がある.比較的多いのが,加圧バッグの圧が抜けていることのチェックである.この場合,慣れた方ならフラッシュをしてもヘパリン生食が流れないことで気づくが,そうでない場合,ここを解決しない場合,何度も「なまり」が出現する.
加圧バッグで規定の圧を加えることにより約3ml/hrのヘパリン生食が流れるようになっていることを忘れないでおこう.この少ない定常流でヘパリン生食が流れることで,圧ラインの「なまり」を防止してくれている.