2006年8月31日

「予習しなさい」「勉強しなさい」はダメ指導医

臨床研修医が質問をすると「勉強しなさい」と答える指導医がいるらしい。わからないから質問をしているのに、「勉強しなさい」はないだろう。勉強の仕方を教える。どんなものを調べればよいのか、何というキーワードで調べたらよいのかなど、何らかの目標設定をしてあげるべきだと思う。これと同様で、「予習してきなさい」や手技に関して「イメージトレーニングしてきなさい」も論外である。きちんとその方法を教えた後で言うべき言葉だと思う。何を予習するのか、何を勉強するのか、どんなイメージを持ったらいいのか?指針を与えて初めて指導といえるのではないだろうか。

2006年8月23日

報連相(ホウレンソウ)と引き際

初期臨床研修医に最も必要とされる能力はなにか?「麻酔科研修チェックノート」にも書きましたが,ホウレンソウ(報告・連絡・相談)です.ホウレンソウをしない研修医は,評価は低く,信頼されません.研修医だけではありませんが,常に上級医とのコミュニケーションは大切です.これができなければ,よい研修はできません.つぎに,何でもやりたがる研修医がいます.もちろん,上級医は研修医ができることはさせてあげたいのですが,何の知識もなく実践と言うのはちょっと無謀です.患者さんに医療行為を行うとき,前もって知識をつけてくる必要があります.どういった合併症があるのか.どういうことに注意をすべきかといったことです.もし,それらの知識もなく,やってみなさいと言われたときは,どこまでやってよいのかを考える必要があります.通常は,危なくなれば上級医が止めるのですが,自分からもはっきりできない意志を示す必要があります.これが引き際です.ある意味,やったことがないことに果敢に挑戦する研修医は,積極性があると判断する向きもありますが,状況によっては引き際のわからないと判断される可能性もあります.
対患者さんと言う意味において,考えてみましょう.またホウレンソウ,引き際についても認識しておきましょう.

2006年8月14日

Anesthesia podcast

最近,「麻酔電脳ブログ」で知ったのですが,The Department of Anesthesiology & Critical Care at St. Louis Universityが公開しているPodcastのサイト「Anesthesia podcast」があります.QuickTimeとiTunesがあれば,WindowsでもMacintoshでも視聴が可能です.このサイト,最近の管理人のお気に入りになっています.Chairman’s Talk/Grand Rounds/Anesthesiology Lecturesをクリックして様々なコンテンツにアクセスしてみてください.

2006年8月13日

このサイトの活用法

このサイトは麻酔科研修を話題にしたブログです.カテゴリー別に分類されていますので,初期研修医は,左のカテゴリー別アーカイブ欄の「初期研修医向け」を,後期研修医は「麻酔科後期研修」をクリックして過去の記事を読んでください.研修内容に関してのワンポイント講座はと「研修ワンポイント」をお読みください.

2006年8月 9日

選手としての指導と監督としての指導

眠らない麻酔科に「方策」という記事が出ている.このなかに,”「名選手は名監督にあらず」はジーコを見ても理解できるけど、やって見せると言う、これ以上の手本はない。”という行があるが,まったくその通りだと思う.私自身,自分のできないことはうまく教えられないし,やってみせられないことは教えても説得力が全くないと思う.まず,教えることができるのは自分がきちんとできると言うことが最低条件で,教えるためには,教えられる人の考え方や手技をみて,どこを直せばうまくいくか,間違った方向に考えているところはないかなどを分析できなければならないと思う.「名選手は名監督にあらず」とはよく言うが,選手である自分と同じ事を初心者に教えてすぐできる故ではない.選手はすでに特殊な技能を身につけてしまっているのである.初心者ができるようにするためにはどのようなアプローチで教えるかを,あらかじめ考えておく必要がある.また,初心者に見せる手本は初心者ができるようなわかりやすいスピード,わかりやすい手順などで見せる必要があり,選手としてのうまさ(上手で素早いだけの)を強調するような物をお手本として示すのはよろしくない.選手が監督になったとき,要求されるのは選手としての技量に加えて監督としての配慮であると思う.良い監督はこのような配慮ができることであり,このような配慮こそコーチングの基本であると思う.