2009年4月29日

イメトレのすすめ

管理人は、これまでにいろいろなところでイメージトレーニングやオフライントレーニングの重要性を力説してきた。もっとも人気があったのは気管挿管トレーニングにおける喉頭鏡の素振りである。ここに来て、イメージトレーニングが効果的であることが証明されつつある。「イメトレは思った以上に効果的? 米大学が実験」という記事がITmedia2009/4/16付け記事で確認して欲しい。学生を被験者とし、ディスプレイ上に映った特定の文字を探し出す課題をさせた。被験者には、課題の際に「両手でディスプレイをつかんでいる自分の姿」または「両手を後ろに回している自分の姿」を想像するよう指示した(実際にそのポーズを取るのではなく、想像するだけにとどめることを強調した)。その結果、ディスプレイをつかんでいる姿を想像するよう指示された被験者の方が、文字を探すのに時間がかかったという。このことは身体近接空間(体の周りの空間)が、想像の中の姿勢にまで広がることを示唆している。このことは、「スポーツ心理学者やジョン・レノンが支持してきた『想像には現実を形作る並はずれた力がある』という考え」を確認するものであるとも述べている。
Davoli CC, Abrams RA: Reaching out with the imagination. Psychol Sci. 20(3):293-5,2009.

2009年4月14日

プレゼンテーションの手法

学会や研究会などでのプレゼンテーションでは、様々な手法がある。以前はスライドに凝るだけのものが多かったが、最近ではスライドだけではなくストーリーが重視されるようになってきている。まず一番多いのが、起承転結を守っているもので、最後まで結論はわからないもの(1)。最近よくあるのが、全体の概略を示して、小見出しに沿って話を進めていくもの(2)。ちょっと型破りだが、結論を先に話して、その結論を補うように事実や理由を話していくもの(3)などがある。(1)の場合、10分以内の講演や一般演題などに使うことが多い。(2)では、講義や教育講演などで使うことが多い。(3)の手法はk基礎系の研究者が使うのをみたことがある。全部話したいのだが、結論を導き出した過程や内容が聴衆には少し難しい場合、結論を先に述べてしまう。こうすることで、結論を聴衆に確実に印象づけることができる。
もう一つ、起承転結について考えてみよう。起承転結の手法は短いプレゼンに向くオーソドックスな手法であるが、このパターンはオーソドックスで、トピックス的な内容を話すときにはすこし、印象がうすい。

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2009年4月 8日

さぬキャップ復活

学生実習の管理人の担当課題が、今年は気管挿管実習になった。早速,本日からさぬキャップを使って実習させてみた。さぬキャップのない状態では、まともにクロスフィンガーで人形の口を開けられないが、さぬキャップをつけたとたん、クロスフィンガーが劇的に上手になった。さぬキャップは、人形を使った実習には必需品であることを再認識した。
(注)これまでサヌキャップの表記だったのを、「さぬキャップ」に変更しています。

サヌキャップ
クロスフィンガーの新指導要領
気管挿管のコツは180度のクロスフィンガー(日経メディカルカデット)

2009年4月 7日

今の臨床研修目標はレベルが低すぎる

今の臨床研修目標はレベルが低すぎる-山形大学医学部付属病院長・山下英俊氏に聞く◆Vol.1 学ぶべきは「プライマリ・ケア」ではなく「ファースト・エイド」
が、m3.comに医療維新に出ています。管理人も同感です。

2009年4月 4日

ハイテク麻酔?

ずっと以前に麻酔科で研修を受けた外科医が,「今の麻酔はハイテク麻酔ですね。昔は,モニターも少なくて,もっと簡単だった。」と話す。たしかに,15年前に麻酔科研修をした先生に教えた麻酔とはまったく違う。何がハイテクかというと,モニターや麻酔器などの電子機器がかっこよくなったらしい。さらに,今は,自動麻酔記録装置まである。特に,薬剤の血中濃度のシミュレーターなどで予測の血中濃度が表示されたり,バイタルサイン以外の脳波や筋弛緩の連続モニターなどの情報が,表示されるところが,とてもハイテクであるというのである。シリンジポンプに電子パネルがついており,薬剤をセットするだけで血中濃度が表示されるなど,当時はまったく考えもしなかった。麻酔器はただ手動換気を代わってくれるだけで,換気量などを合わせるのは大変だった。吸入麻酔薬の濃度だって測定はできなかったので,バッグを外して中の匂いをかいで,今,何%ぐらいと推測したものである。
今の麻酔は,機器に表示される情報をきちんと読み取り,それらを判断材料に,もっと綿密な調節を要求される。自動麻酔記録装置などは,モニターのデータを自動で取り込んでくるために,下手な麻酔をすると記録に残されてしまう。昔の麻酔ならできるけど,今の麻酔にはついていけないそうである。
昔の麻酔と今の麻酔の本質は変わっていないけれど,考え方が代わってきたのは確かである。
今風の麻酔(ハイテク麻酔)ができるかどうかが,麻酔科専門医の証であると思っている(外科医談)。