2009年8月22日

"攻めの麻酔"の誤解

「攻めの麻酔」という言葉がよく理解されていないようである。"攻め"というのは、こちらから仕掛けていくというニュアンスであるが、仕掛けていくからにはその先も攻め続ける必要がある。一つ仕掛けて終わりということになっていないかどうかを考えてもらいたい。「薬剤を多めに投与する」というのが攻めだと思っている方もいるかと思う。しかし、多めに投与すれば次の一手にそれをフォローする必要が出くる。そうなった場合、その瞬間に別の事態が術野で引き起こされた場合、結局は「後手」に回る。「攻め」とは、安定したバランスで足下をすくわれないように、先を見越して仕掛けていくということである。決して単発の激しい行為ではない。「攻めの麻酔」は、常にエレガントでなければならない。

2009年8月21日

Dr.Clonidine分類より

昨年の今頃発表された、心臓麻酔科医分類を今更持ち出すのも変だが、以下のような分類が発表されているのでお知らせしておく。

Dr.Clonidine分類

Type I. 大学病院に残り、臨床・教育・研究にいそしむ
Type II 循環器病センターなどで、スタッフ麻酔科医として就職する
Type IIIa 一般民間病院を中心に、ただひたすら心臓麻酔をかけまくる
Type IIIb フリーランス開業

これは心臓麻酔科医に限ったことではないので、

【日本の麻酔科医分類(Dr.Clonidine分類より改変)】 略号:JA 分類

Type I. 大学病院に残り、臨床・教育・研究にいそしむ
Type II ある程度の規模の大病院に、スタッフ麻酔科医として就職する
Type IIIa 一般民間病院を中心に、ただひたすら麻酔をかけまくる(就職も可)
Type IIIb フリーランス開業

続きを読む "Dr.Clonidine分類より"

2009年8月20日

麻酔資料館

麻酔資料館が日本麻酔科学会事務局に併設された。日本で初めての資料館であるという。以前に、麻酔博物館をネット上で展開していた博物館長のページにはまだ特集されていない。千葉県にある医科器械資料館というのも博物館長のページで知った管理人である。ぜひ、博物館長のページで特集を組んでほしい。

麻酔資料館:神戸にオープン(2009/8/18 毎日.jp)
麻酔博物館
博物館長のブログ

2009年8月16日

ナンバ走り・ナンバ歩き

最近、ナンバの動きを理解すると、医療でのいろいろな手技が上手になることを、講演したりお話ししたりすると、「ナンバ」を知らない方が多いのに気づきました。特に、麻酔科医の身体の使い方に説明が及ぶと、どうしても「ナンバ」を説明しなければなりません。そこで、予習、復習をかねて
ここに「ナンバ」についてのサイトや文献を紹介しておきます。
本論は、いつかどこかでお話しできると思います。

ナンバ走り(矢野龍彦、金田伸夫、織田淳太郎:光文社新書)
ナンバ走りの本質ナンバ走り2(末續慎吾選手の場合) □ナンバ走り3(コリンズ選手とザカリ選手の場合) □ナンバ走り4(アテネオリンピック出場選手の場合)
ナンバ歩き -甲野善紀- (YouTube)
二軸動作入門 ~押す動作と引く動作~

2009年8月15日

短い睡眠で健康な人に"特異な遺伝子"、米で発見

2009/8/14付けの読売オンラインに「短い睡眠で健康な人に"特異な遺伝子"、米で発見」が掲載されている。 1日6時間の睡眠だけで健康に暮らしていける人は、通常の人とは異なった遺伝子のタイプを持っていることを、米カリフォルニア大学の研究者らが発見しサイエンス誌に発表した。生活リズムを整える体内時計に関連する遺伝子「DEC2」が変異していることがわかった。非常に珍しい変異とみられる。

The Transcriptional Repressor DEC2 Regulates Sleep Length in Mammals(Science)
睡眠時間を短縮する遺伝子発見!!(Bio Impact)

2009年8月13日

私の経験では...

An Anesthesiologist's Dayさんのところに「私の経験では...」という記事が出ている。管理人の気をつけている言葉でもあり、すこし意見を書いておきたい。この言葉は、滅多なことでは使う言葉ではない。基本的に管理人は使わない言葉である。というより使う場面がない。経験に基づく発言が許されるのは、その筋の第一人者だけであろう。かりに、つなぎ言葉として使っているとすれば、別の言葉で代用可能である。「これまでの症例では・・・」「今回の検討では...」で十分である。
気をつけたい。