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2007年11月 アーカイブ
2007年11月28日
丸石製薬の配布している麻酔情報誌
最近(少し前から),丸石製薬が発行している麻酔情報誌のバックナンバーがPDFで入手できるようになっている.Anet(Anesthesia Network)である.もうひとつAnesthesia21Centuryというのもあるが,こちらは一部のみインターネットに公開されている.冊子体だけではなく電子メディアでも公開されていることは大変感謝したい.
また,麻酔薬に関する冊子などもPDFで入手可能である.このようなサイトでの公開は広く知られるようになれば,われわれ麻酔科医にとって大きな財産になる.
2007年11月29日
気道確保器具の盛衰
気道確保のための道具には隆盛がある。新しい器具や道具が開発されては使われないようになったものも多い。出たばかりの時は珍しくて使ってみるのだがいつの間にか世の中から消えてしまっている。気道確保の器具といえば気管挿管が、まず思い浮かぶ。挿管チューブにも隆盛があり、また(喉頭鏡などの)チューブを挿入するための器具も隆盛がある。たとえば、以前盛んに使われたパーカーチューブというのは今はどうなったのだろう。COPAという気道確保の道具もあったが、いまはとんと見かけない。ラリンジアルチューブというのもあった。食道閉鎖式エアウェイ(コンビチューブ)というのも救急隊は使用しているが、医師が使用するのを見たことがない。気道確保の器具としては、マッコイ喉頭鏡というのも以前は頻用していたような気がする。ビデオ喉頭鏡はどうだろうか。スタイレットファイバーというのもあった。いろいろなものが開発され消えていく。ブラード喉頭鏡やトラキライトは今でも超プロフェッショナルが存在するが、流行ってはいない(すたれてもいないが。。。)。そう考えてみると、通常のマッキントッシュ喉頭鏡やファイバーなどの道具はいまだに頻用され標準的なマスターすべき手技として位置づけられている。新しいものがでれば、皆それに飛びつくが、いつの間にかすたれてしまう。そういったことを考えると、はやりすたりのない器具を使った気道確保にあるていどの時間をかけてマスターしておくというのが賢いと思うのは管理人だけだろうか。マッキントッシュ喉頭鏡による気管挿管やファイバー挿管はマスターするために時間をそれなりの要する。気道確保の器具としてはラリンジアルマスクが生き残っていく気がする.これらの道具は、現在でもすたれていないことを考えると時間をかけてマスターして損はない手技であることの証である。
◆パーカーチューブ(野上先生の記事)[PDF]
■ラリンジアルマスクと ラリンジアルチューブ[PDF](Anetの記事)
2007年11月25日
麻酔科チェックノートと試験に出る英単語
青春出版社から発売されていた(いる),森一郎先生の「試験に出る英単語」という大ベストセラーの受験英単語集がある.
麻酔科研修チェックノートとサイズはほぼ同じである.麻酔科研修チェックノートが18.2 x 11.2 x 2.4 cm,試験に出る英単語が17.6 x 10.6 x 2.2 cmである.麻酔科研修チェックノートの方が0.6×0.6×0.2cm程大きい.管理人の印象としてはチェックノートの方が少しい小さいサイズで薄いと思っていたのだが,はずれていた.ある方から指摘されて比較してみた結果である.
●Amazon:試験に出る英単語
●Amazon:麻酔科研修チェックノート
2007年11月18日
動脈ラインのゼロあわせ
動脈穿刺には非常に興味があり率先して,穿刺に手をあげる積極的な研修医が多い.麻酔科だけではない救急領域でも同様である.しかし,準備に関しては興味が無い.穿刺前に動脈圧とモニターとの接続コードの接続がなされていないことが多い.動脈穿刺後,カニュレーションをして圧トランスデューサーのラインをカテーテルに接続しても圧波形が出ない.その時点で,接続コードがつながれておらずゼロ合わせもされていないことに気づく.何度も同じ光景が見られる.何のために動脈穿刺を行っているのかがわかっていない.手技だけマスターしたいということの表れだろうか.気管挿管の場合も同様の傾向が見られる.気管に入ればOK,入らなければダメ.それだけでは,かなりさびしい.何のための,誰のための気管挿管だろうか.研修医の練習のため?ではない.そこから認識して研修を行うことが大切である.ただでさえ,医療側のミスやトラブルには敏感な時代である.手技(穿刺や挿管)だけできても,できたとはいえないのである.
2007年11月17日
基本姿勢
回復室での光景である.当院では,麻酔から覚醒させたあと回復室に移動してモニターをつけて患者さんの回復を少し観察する.そのためには,移動させなければならない.そのときの麻酔担当医(初期研修医)と患者さんの位置関係に関してである.移動させるところまでは,ほぼ問題なく対応ができているのに,モニターをつけた後,モニターばかりをみて記録している.麻酔チャートを閉めたり,回復室記録を書かなければならないのはよくわかるが,患者さんをみているはずの医師がモニターをみている.最もよくあるのは,患者さんにおしりを向けてモニターを見て記録ばかりしている光景である.記録台は軽くて自由に動かすことができる.それをモニターが見やすい場所に動かして記録している.当然,モニターも患者さんも見やすい場所に動かすというのが正解である.
術中と違うのは回復室では,麻酔から覚醒しているのが前提なので,患者さんに声をかけることが大切である.患者さんを観察して声をかけながらモニターをつけ,記録を完成させるのが通常である.
ほぼすべての初期研修医が,この状況を指導医の先生に指摘されている.患者を診るという基本姿勢が身についていないのが露呈されている.術中には患者さんが訴えないので,仕方なくモニターを使って観察しているという状況があるのだが,何かを訴えることができる状況になっても,それをしないのは基本姿勢を見失っていると言わざるを得ない.
2007年11月 8日
最近のプレゼン
5年ほど前に「デジタルプレゼンテーション」という書籍を共著で出版した管理人だが、最近ではデジタルプレゼンテーションは当たり前になっている。デジタルプレゼンでないのを見つけるのが困難な時代である。最近では、文字をあまり使わず感性に訴えてプレゼンをするために動画が頻繁に使われるようになった。動画プレゼンも当たり前になりつつある。この動画プレゼンテーションであるが、動画をパワーポイントに貼り付けるだけのものからナレーションを含んだ手の込んだものまでいろいろな表現方法が考えられる。動画を撮影することはできるが、どうやってプレゼンに利用したらよいかを考えたことがあるだろうか。DVDになら動画を記録できるが、プレゼンに使える動画は難しい。その理由は、限られた時間に一目見てそれとわかるシーンを写す必要があること。強調したいところ、絶対に聴衆に寝てほしくないところに動画を入れる必要があること。長々と動画だけで内容を構成できないことである。内容があって、それに見合った動画を撮影する必要がある。そこら辺にある動画をつないで、プレゼンができるようになるには日頃から動画を撮影しておく必要がある。撮りためていればいざというときには困らない。
日々、目が肥えてくる聴衆を満足させるには、演者も日々、プレゼンを楽しくする工夫について考える必要がある。
日々是丹精!

