麻酔科医生活 アーカイブ
2008年12月28日
チームバチスタの栄光のドラマ版も終了
ドラマ版のチームバチスタの栄光も先週で終了してしまった。こちらは、医療ミステリーという位置づけだ。映画版とは犯人も異なるし展開が異なる。こちらは心臓血管外科医の須磨先生と天野先生が監修である。最後まで見た方はおわかりかと思うが、外科医がいつメスを置くかということ、技術を伝えて手術ができる医師を増やす(外科医の教育)ということ、チーム医療で手術を成し遂げたときの充実感などがサブテーマとして盛り込まれていた。映画版よりこちらの方が考えさせられる内容だったと思う。トリックもこちらの方が巧妙でよく考えられていた。
2008年12月21日
風のガーデン最終回から
先週の木曜日の風のガーデンの最終回には、麻酔科医として一度は誰しも考えたことがあることを貞美先生が打ち明けるシーンがある。管理人は、きっと出るのではないかと予測していたが、やはり最後に出てきたのでほっとした。「内科医や外科医にある種のコンプレックスを持っていた時期がある。自分は病気を治すのではなくて患者の痛みをとることだけしかしていないと言うことだ。しかし、医学というのは病気を治すだけではない。医学は患者のあらゆる苦痛をとるいうことがその役割であると。いま、ぼくは麻酔科医になって正しかったといえる。」という台詞がそれである。
管理人も、若い頃、同じことを考えていた時期があるが、それを乗り越えたときに"麻酔科医としての自信"ができたように感じている。管理人が言いたいのは、どんな医療行為でも自信をもって行うには迷いや悔やみがあってはいけないということである。プロフェッショナルの麻酔科医としてやっていくためには、乗り越えなければならない命題だと思っている。
2008年12月10日
日本麻酔・集中治療テクノロジー学会終了
テクノロジー系麻酔科医の総本山とも言われる日本麻酔・集中治療テクノロジー学会(JSTA)が終了した。今年は、福井大学の重見先生が会長で、例年にもまして盛会となった。通常の学会と違って、一日中、同じ場所に座ってずっと演題を聞いて参加する。ある意味、皆、すごい集中力である。だれも、トイレに行く以外席を立たないのである。それほど熱心に聞いている学会も珍しい。初参加の先生たちには驚きであったに違いない。自律神経活動研究の応用を示唆する講演、脳のメカニズムに迫る?講演あり、波形記録の標準化の講演あり、すべて同じ土俵の上で扱われることに違和感はない。そのような人々が集まっているのだろう。
AP通信の先生は、なんと、初参加だったらしい。おまけに学会なのに研究会と書いている。JSTAトリビアにも出たはずなのに・・・
JSTAトリビアとは、3年ほど前から本会の前日に開催される懇親会で行われる、JSTA会員度を測るためのクイズである。その中に出た問題。
問題:次のOSのうち,最も新しく開発されたのはどれでしょうか?
1. TRON
2. MS-DOS
3. MacOS
4. Windows1.0
おわかりだろうか。JSTAのエキスパート会員は28問中20問以上正解していた。とうぜん、この問題は易しい問題である。
2008年11月25日
0系新幹線で外勤
本日は外勤の日。久しぶりに新幹線で外勤である。なんと、本日の外勤はもうすぐ現役を引退すると報道されている0系新幹線だった。電脳麻酔ブログにも取り上げられている。
カメラを持った、電車小僧(おじさん)が、たくさん写真を撮っていた。なんで、と思ってホームに到着した車両をみると0系新幹線(こだま638号)だった。2008年11月30日でおつとめを終えるそうである。
2008年11月14日
修羅場る(しゅらばる)
"しゅらばる"と読む。修羅場を辞書でひくと「戦いや争いが激しい場所」が転じて「戦いの激しい場所や血なまぐさいことが行われる場所」を言うようになった。管理人の関連する領域では、手術中に麻酔科医が、あわただしく処置に追われ、休む間もなく輸血や薬剤を準備し投与を継続しなければならないような状況をさす。生死を分かつ状況と言ってもいいかもしれない。麻酔科医が処置の手を止めれば、死んでしまう状況ともいえる。
この修羅場った状況で、いかに冷静さを保って処置を続け、的確な指示が出せるかが、麻酔科医の実力だと思っている(修羅場ったときに、本当の麻酔科医の姿が見られます)。
先日、他科のポリクリ(手術見学)で廻っていた学生が、修羅場って処置をする麻酔科医をずっと観察していた。手術見学はそっちのけで。。。その麻酔科医は、学生の視線には気づいていない様子だったが、管理人はうれしく思った。
2008年11月 6日
3分間砂時計GET
本日、ようやく3分間砂時計をGETした(ちょっと遅い?)。Y社の方曰く「なかなかつかまらなかった」とのことで、管理人に手渡すのが遅れたそうだ。この砂時計、AP通信で9月に話題になっていたものである。SATチームの管理人であるが、こういったアナログ的なものも意外に好きである。さて、この砂時計レミフェンタの半減期を計れということである。Ap通信にもかかれているが、レミフェンタニルは投与し続けても、CSHTがほとんど変化しない(3分)ため、OFFにしてから血中濃度が半分になるまでの時間が、3分計で計れるのである。現在、0.3μg/kg/min(定常状態)で投与していたとしよう。現在の予測血中濃度は、0.3×25=7.5ng/ml程度である。ここで、offにしたとすると、半分の3.75ng/mlになるのに3分、その半分の1.875ng/mlになるのにさらに3分、その半分の0.9375ng/mlになるのに3分とすると9分で1ng/mlを切る計算である。
また、導入時のレミフェンタニルを0.5μg/kg/minで開始、砂時計スタート、3分後に0.25μg/kg/minに減量すると、6ng/mlになるというシミュレーションがある(電脳麻酔ブログ:ヤンセン砂時計の使い方)。このタイミングを計ることができるのである。ストップウオッチでもよいのであるが、砂時計がおちるまでというのがせせこましくない。ストップウオッチだと競技のようで管理人は好きではない。今時はやるもの。それは砂時計である。
麻酔を失敗する
「手術を失敗する」という言葉はよく聞くが、「麻酔を失敗する」というのはあまり聞かない。しかし、手術に関しても上手/下手(じょうずへた)が問題になるのだから、死ななければよいという時代ではない。麻酔に関しても同様である。麻酔も上手/下手が問題になっているのである。とすれば、管理人はこれまで「麻酔を失敗する」という概念はなかったが、「麻酔を失敗する」という言葉を積極的に使っても良さそうである。麻酔科医には、常に麻酔は成功することを要求されている。「Failure is not an option」である。
実は、この「麻酔を失敗する」という話題は、日本麻酔科学会が本日発表した「「歯科医師による医科麻酔」に対する日本麻酔科学会の見解」の中に使われている言葉である。たしかに、下手な医師がやれば「麻酔は失敗する」のである。
2008年11月 4日
GasMan V4発売開始
GasManのバージョン4の注文が始まっている。FAXで注文するようだ。が、ちょっと心配なのは文面が3.1の時のままで、Mac OSXのクラシックモードで動くとか、Windows2000またはNTのライセンスとかいうところである。
個人ユーザーは$345+送料$35で入手が可能。
2008年10月23日
GasMan V4
これもASAで仕入れた話題。以前に紹介した、吸入麻酔薬のシミュレータGasManの新バージョンが2008年11月に正式なバージョンとして発売されることになった。
現バージョンは3.1で新バージョンは4である。間違って注文しないように!まだWEBではアナウンスがない。
i-gel
ASAに参加しています。そこでみつけた、LMAを駆逐するかもしれない気道確保のデバイスです。名前はi-gel(アイジェル)です。パキスタン人が作ったそうです。
これはすごいです。形状はLMAに似ていますが喉頭をシールする部分はゲル状の物質(シリコンより柔らかくひっぱってもちぎれない)でできていて、カフがない構造です。カフがなくてもフィットします。シャフトの部分はしっかりしていて、かまれてもちぎれません。おれても閉塞せず、陽圧換気時にも29cmH2Oの圧でも漏れません。prosealの様に胃管(細め)の挿入口もついています。極めつけは、通常のチューブ(7.0ぐらい?)が挿管できます。
挿入は簡単でLMAの様なテクニックは必要ありません。パキスタンでは学生が5秒で挿入するそうです。
米国で$19で販売されています。たぶんLMAより安いですが、日本に輸入して代理店を通すといくらになりますやら。
日本ではアコマが販売する予定のようです。
2008年10月 4日
1月の連休に大型エキスパートセミナーin Hiroshima企画
2009年1月10日(土)に、麻酔科エキスパートセミナーin Hiroshimaでは、3本立てのエキスパートセミナーを予定している。詳細は11月頃にアップする予定であるが、充実した企画にする予定である。昼前後から始める予定であるが、夜も何か企画を用意するつもりである。
「広島にお好み焼きを食べにくるついでにセミナーに参加しませんか?」がキャッチフレーズである。セミナーは無料である。
ちなみに、同じ時期に北海道ではエコーセミナーが開催される(参加費を見て驚いた)が、決してわざと日程をぶつけたわけではない。参加者はオーバーラップしないだろうという予測である。
2008年9月29日
第5回JB-POT受験記
永竜澪紗恭 先生よりいただきました。
第5回JB-POT受験記です。
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私と同じくリベンジ常連者はどのくらいいるのだろうか.あまりいなさそうだ.
来年は更新者が大挙して受験するだろうから気分的には今回クリアしたいが..
ビデオ30題45問,昼食休憩60分,筆記120分80問.
今回から1人1台モニターが配置されました.斜めからみるよりやはり快適ですね.さて,ビデオ問題で今さらながら確信したのは,答えを選ぶのに時間がかかったときは次の問題にずれこまないことです.以降の問題で早く解き終わったときに戻って答えを選ぶのが良いです.そうでないと設問がじゅうぶんに読めないままビデオが流れると着眼点がしぼれません.ビデオが流れる前に設問から想像されるビデオ画像を予想イラストしてみるのも結構良い作戦かも.昼の弁当は少なくて近くのコンビニでホット飲料と肉まんを足しました.午後の筆記では,基礎で時間をくわないように.原理に詳しい成書を相当読み込んで理解を深めておかないとスラスラとは解けないのだと想像します.臨床問題では,心筋症と心膜炎に対する吸気の影響,収縮能と拡張能を規定するファクター,右室の容量負荷と圧負荷について,理解を深める必要を感じました.今回も筆記が難しかった.ビデオで75ポイント,筆記で45ポイント,総合60%でギリギリクリアしたいがきびしいね.
-------------------ここまで、、転載
■過去のJB-POT受験記など(msanuki.orgからのリンク)
管理人は2年前にJB-POTに合格したのですが、有効期限は5年、あと3年後までには再受験しなければなりません。今、過去の受験記を読み返してみると、、いろいろ思い出します。
特に、合格通知が届いたのは、管理人がTIVAで手術を受けた当日でした。
■永竜澪紗恭 先生は、昔からの戦う麻酔科医の仲間です。熱い麻酔科医の仲間が全国にいることを誇りに思います。
それから、管理人の世代の麻酔科医にJB-POTを受験して欲しいです。途中でJB-POTに合格するのをあきらめた先生方、ぜひ、来年はお願いします。
40代以降の先生には
難しいものから順に
JB-POT>麻酔科専門医試験>医師国家試験
でしょうか。
20代-30代前半では
JB-POT=麻酔科専門医試験>医師国家試験
かもしれません
2008年9月26日
エコーガイド下中心静脈穿刺
少し前に、麻酔ディスカッションリストで問題になっていたエコーガイド下中心静脈穿刺である。電脳麻酔ブログでもちょっとディスカッションになっている。管理人の意見は、エコーガイドですれば合併症は少なくなるかもしれないが、やはりこれまで同様のトレーニングが必要であると思う。中心静脈穿刺時の感触を大事にしなければ、見ながらやっても合併症を起こす可能性はある。エコーガード下で特にリアルタイム穿刺になると、両手使いになる上にエコーの特性を知っていなければならない。針が進んでくるのがエコーで必ず見えるわけではなく周りの組織が押しつぶされるのをメルクマールにして針を進める必要がある。さらに、アーチファクトについての理解も必要である。これらを考えると、初心者がすぐにできるというものではなく、十分に中心静脈穿刺ができるようになった人たちが、さらに確率を上げる(合併症の確率を下げる)ために利用するのがよいのではないかと思う。リアルタイム穿刺でなくて、観察だけであれば誰がやっても合併症起こさない(通常は)。いずれにしろ、一人で中心静脈穿刺ができない人がエコーを使ったからと言って中心静脈穿刺ができるようになるものではない。きちんとした指導者の下で学ぶ必要があるのだ。
※麻酔ディスカッションリストとは麻酔科のメーリングリストです。登録をすればディスカッションに参加できます。
2008年9月25日
SATチーム員募集中
SATチーム員を大募集中である。今後の麻酔科医は、新しいものにどんどん慣れていく必要がある。「あれは、難しいからいや、これは、めんどくさいからいや」などと言っていては、新世代の麻酔科医にはなれない。そこで、どんな新しい技術やどんな新しい機器が出ても,"物怖じ(ものおじ)"しない麻酔科医を養成します。SATチームはそんなチームです。
特に、初期研修医で麻酔科に興味のある先生がた、ご応募をお持ちしています。まずは、見学にどうぞ。こちらに、見学のお申し込みをお願いします。
SATの略は何かって?以下から選んでみて。
(1)Sanuki Anesthesia Technology
(2)Super Anesthesia Training
(3)Super Anesthesiologist's Trainers
(4)Sugoi Anesthesia Teaching
(5)Sekaino Analog Technique
(6)Superior Anesthesia Technicians
(7)上記のどれでもない
2008年9月21日
スーパー麻酔科医
今、麻酔ディスカッションリストで、「スーパー麻酔科医」が話題になっている。「スーパー外科医」が、マンガやテレビドラマでは取り上げられるのに、どうして「スーパー麻酔科医」は取り上げられないか ?なぜ、麻酔科医は「麻酔科医」と一くくりで、外科医の場合は名人だけをとりあげるのかという疑問が話題になっています。
スーパー外科医は絵になりやすいけれども、スーパー麻酔科医は描きにくい、そもそも、どんなのを「スーパー麻酔科医」と定義するかということが一般人にはわかりにくい。もしかすると、麻酔科医の中にもわかっていない方がいるかもしれません。「スーパー外科医」は、俺はスーパー外科医だ!あるいは、カリスマ外科医だ!という自負を持っている方がいるでしょう。確実にいます。
しかし、「スーパー麻酔科医」の一般人に理解できるイメージがない以上、俺はスーパー麻酔科医だと宣言できる人もいなければ、まわりもスーパー麻酔科医を見つけることはできないのかもしれません。
そこで、管理人は「スーパー麻酔科医」のイメージを提案します。
「スーパー麻酔科医」とは
(1)どんな状況でも騒がない(冷静沈着)
(2)麻酔に関する手技はしらっとおわっている(かつ合併症を起こさない)
(3)麻酔導入や維持、覚醒に不安がない(きちんと時間通りに、理論的かつスマートに、先手の麻酔が実践できる)。もちろん、術後(状態、鎮痛)のこともきちんとカバーできる。
(4)術者をコントロールするのがうまい
(5)術前評価がきちんとできて、負ける手術は手術前に何とかする(いろいろな意味で)
(6)自分ができることを自慢しない
(7)仕事に悲壮感がない
(8)新しい技術や考え方を勉強し、常に実践できている
(9)状況に応じて対応できるので、道具や機器がなければないなりに行える
(10)外科系の医師や看護師、コメディカルからの信頼が厚い
時に、すごいことに気づく患者がいるが、当然のことのようにふるまえる
(もしかすると、これは絵になるかも)
2008年9月 7日
サイバーチームとアナログチーム
管理人のチームは、当科では密かに「サイバーチーム」とよばれている。特に、「アナログチーム」の方々は、そう言った呼び名でよんでいる。「アナログチーム」は、それ以外の方を呼ぶかと言えばそうでもない。中間的な方々も存在するみたいである。
管理人には、「サイバーチーム」とわれても、あまりピンとこない。できれば、「SATチーム」ぐらいにしてほしい。サイバーとはWikipediaによると、「コンピュータの」「インターネットの」等を指す形容詞らしい。直訳すると、「コンピュータのチーム」となり、なんだかな~。
ちなみに、その「SATチーム」は現在、5名である。この方面で、来年から一緒にやってくれる麻酔科専攻医(いわゆる後期研修医)を大募集中である。できれば、2桁の構成員にしたい。
「SATチーム」のSATは何の略かって?いずれ発表したい。
2008年9月 2日
麻酔情報管理システム(AIMS)
麻酔情報管理システム AIMS(Anesthesia Information Management System)が、昨日から当科で稼働している。いわゆる、自動麻酔記録システムである。
開発しているのは、P社で、製品名をORSYS TETRAという。第4世代という意味が込められているらしい。これまでの自動麻酔記録は、かなり不満があったので、いろいろ要望をだしている。
手加減しているつもりではあるが、これらの要望がかなりきついらしく、ちょっとメーカーはつらそうである。
今回は結構気合いがはいっているらしく、稼働したとたん、担当責任者?が倒れてしまった(お大事に)。早めの復活を祈っている。
内容に関しては、おいおい紹介していきたいが、管理人が目指しているのは「麻酔が楽しくなる」システム、「麻酔の安全につながる」システムである。
2008年9月 1日
2008年8月29日
ご静聴ありがとうございました(最後のスライド)
いろいろな先生の講義を聴いていると「ご静聴ありがとうございました」とスライドの最後に表示されることがある。管理人は、いつもこれを見て笑ってしまうが、最後だからその先生に間違いだと伝える機会がない。「ご静聴」というのは、話の始めに「ご静聴願います」などのように使い、「静かに聞いてください」という意味である。本来は「ご清聴ありがとうございました」と表記するのが正しいのである。医学系のセミナーや学会の講演などで、半数以上が「ご静聴ありがとうございました」と表示している。これではせっかくの講演内容が台無しである。
管理人は自分の講演には、最後に「ご清聴ありがとうございました」と書かないことにしている。理由は、もっと別のスライドを出す必要があるからである。最後のスライドが「ご清聴ありがとうございました」と書いた風景画はあまりスマートではないと最近考えるようになった。
もっと身のある、印象に残るスライドを出すべきである。次回の講演のスライドの最後を何にしようか悩んでいる。それほど最後のスライドは大切である。
2008年8月20日
人生の「レベルアップ」はある日突然ドアを叩く
レベルアップに関して管理人の考え方と同じことを書いているページがありましたので紹介します。
人生の「レベルアップ」はある日突然ドアを叩く という記事です。レベルアップに関しては、努力したら努力しただけレベルアップするわけではなく、階段状にレベルアップしていくのでと考えています。スロープではなく階段です。ということは、レベルアップするためには次の階段のところまで継続しないとステップを上れません。ドラクエのレベルアップと同じという表現も好きです。まさに、ドラクエです。
2008年8月22日
認知症治療薬CNB-001
カレーの成分を元に作られた「CNB-001」が記憶力を増加させるかもしれないという発表がされています。蔵野大学(東京都西東京市:寺崎修学長)薬学部 阿部和穂教授が、ターメリックの含有成分からヒントを得て合成した化合物『CNB-001』にマウスの記憶力を向上させる効果があることを発見 しました。
ターメリック(ウコン)には、クルクミンという化合物が含まれていて、肝臓の保護作用は広く知られています。脳に対しては、抗酸化作用による脳の保護効果、さらにはアルツハイマー病の原因物質ではないかとされている「アミロイドβ蛋白」の蓄積を防ぐ効果があります。これらのことから、クルクミンの効用を研究することにより、アルツハイマー病治療・予防薬の開発に役立つのではないかと考えられてきました。そこで、クルクミンの化学構造を少しだけ変えた化合物(CNB-001と命名)を作ったら、神経保護効果だけでなく「記憶力を高める作用」を認めることができたという話です
アルツハイマーの研究についてはAP通信のT先生の十八番ですが、今回は管理人が先に書いてしまいました。これは、インドには認知症が少ないことから始められた研究です。毎日カレーを食べていれば、認知症にはならない?インド人の記憶力の源はカレー?など想像に過ぎませんが今後の展開が楽しみです。
ちなみにターメリックは和名ではウコンです。ウコンの力(ハウス食品)ですかね。これにはクルクミンが30mg含まれているようです。クルクミンは昔から注目されていて、カレーなんかがよいと書いてあるAllAboutの記事もあります。
2008年8月14日
2008年7月19日
初期臨床研修制度の不具合の修正?
2008/7/18に開催された 厚生労働省の医道審議会医師分科会(医師臨床研修部会)で、来年度の研修から、スーパーローテーション方式の現行制度を見直し、特定の科に重点を置いた研修を実施できるようモデル事業を行うことが決まった。さらに、地域枠・奨学金を受けている医学生については、マッチング制度の対象外とすることが決まった。総合的に患者を診ることができる医師を養成するという卒後臨床研修の大義名分が崩壊するに等しい。スーパーローテーションではなく、実質的にストレート研修になるからである。管理人は、元々、総合医が2年で養成できるとほ思っていなかったのでスーパーローテーションには大反対である。形だけスーパーローテーションをしてみても時間の無駄である。むしろ、その分興味がある専門科の研修をした方がよっぽど、研修医には役に立つ。強制的に総合医を養成するという大義名分で2年間しばりつけてもならない。なぜ、総合医を養成したかったのだろう。地域医療のためだとすれば、本末転倒である。そうではないとしても強制的に総合医を養成するのではなく、総合医が魅力があることを示して、それに向いている資質の医師を養成すべきである。
一方、スーパーローテーションを行うことで明らかになったことがある。それは、仕事がきつい診療科は人気がないということ。しかし、これもおかしな話で、仕事がきついから選ばないというのはいかがなものであろう。医師の仕事自体、きついものである。そういう職業であるはずだ。ある程度の負荷はあるはずだが、その先にはしっかりとした信頼できる医師像が形成できるはずである。あるレベルを乗り越えないと、きちんとした医師にはならない。何科を目指すにしてもそうであろう。
さらに、おかしいのは初期研修医制度のみマッチングして、あるていど広くシャッフルしておいて、その後のコースは、ご自由にというところである。これでは、都会に偏在するのは目に見えている。誰も、地方都市にはあつまらない。しかし、医療というのは、その土地土地にローカライズされて存在していることを忘れてはならない。初期臨床研修のマッチングをある一定の範囲内(地域)にローカライズさせるべきではなかろうか。
そのための、魅力ある初期研修プログラムとしては、独自のストレート研修でなかろうか。スーパーローテーションしたい研修医はそれを選べばよろしい。ストレート研修したい研修医はストレート研修をえらべばよろしい。どう見積もってもストレート研修の方が研修医も指導医もやる気が出るはずである。
初期臨床研修プログラムのスーパーローテーションは、至る所で評判が悪い。
今回の不具合の修正は、大学病院限定の措置だが、もっと一気に日本国中の初期臨床研修病院で同じことをしてみるとよいのではないだろうか。
管理人は、新たな初期研修制度の動きに注目している。そして、スーパーローテーションのマッチングが最終的には廃止されるのではないかという期待を抱いている。
2008年7月16日
がんばりましょう、番外篇
テレビドラマや小説などでも、最近は麻酔科医の活躍を取り上げているものが多い。その中で、管理人がチェックしているのは医療の常識としておかしな場面があるかどうかである。多くの医療ドラマは、オーバーで滑稽であるが、一般人にはオーバーでないとうけない。特に、麻酔科医が登場するものは、外科医がスーパードクターであることが多く麻酔科医もかっこよく描かれているのが常である。
さて、「がんばりましょう」であるが、ドラマや小説のどの場面で使っているかをチェックしてみるとまた、新たな楽しみかたができる。たいていは、がんばりましょうというのは麻酔科医ではなく看護師である。特に予定手術が狙い目である。看護師、それも看護師長や看護主任が「がんばりましょう」と声をかけることが多い。病棟看護師はまだ許せるのだが、手術室の看護師が、これから全身麻酔の導入をするときになって「がんばりましょう」というのは許せない。
最近、発行された麻酔科医を扱った小説で、この場面が描写されている。まだ、読んでいない人もいると思うので、答えは明かさないでおく。果たしてどうなのか。
2008年7月 3日
がんばりましょう、その後
以前に、「がんばりましょう」は全身麻酔を受ける手術直前の患者にはふさわしくないことを書いたが、その後に気づいたことがある。病棟看護師の中に、数人、「がんばりましょう」と言わない看護師がいる。数人のうち、何人かに聞いてみた。どうして「がんばりましょう」と言わないのか。やはり、がんばりましょうはおかしいとの答え。もう一つわかったことがある。ある一定期間、手術室での勤務経験があるということだ。たしかに、患者を受け入れる側の(ある程度経験のある)手術室看護師は「がんばりましょう」とは言わない。手術室看護師といえども、新人は別である。
これらを考え合わせてみると、手術室でどんなことをするのかが、きちんと理解できているということが、大切なのではないだろうか。中堅までの外科医は、やはり、手術や麻酔というものを(きちんと)理解できていないのではないか。という疑問がわいてきた。
しばらく、外科医と看護師の観察を続けてみようと思う。
2008年7月 5日
麻酔科を知る日(初期研修医)
広島大学病院麻酔科では「麻酔科を知る日」という見学会を開催します。夏休みを利用して広島大学の麻酔・疼痛治療科に見学にきませんか。特に、初期研修医で麻酔科を十分に理解できなかった方々にきていただきたいと考えています。麻酔科の魅力を伝えます。随時、見学は受け付けていますので、まずはメールをお願いします。広島大学の麻酔科は退屈させません。また、広島で麻酔科医療をやってみたい先生も随時、見学を受け付けています。
◆「麻酔科を知る日」問いあわせ先(広島大学病院麻酔・疼痛治療科)
2008年6月30日
第5回麻酔科学サマーセミナーin石垣島
第5回麻酔科学サマーセミナーin石垣島が2008/6/27(金)~6/29(日)に石垣島で開催された。レポートをかねて少しシリーズで紹介します。早速、電脳麻酔ブログでも紹介してくれています。多くの若い先生方が、有意義に学んでいただけたセミナーであったと思います。
では、写真の紹介から![]()
2008年9月12日
手のひら筋肉
2008年6月27日
麻酔科耳
「英語耳」と言う言葉がある。英語を聞き取れるようにするための耳という意味だそうである。
あるとき、麻酔科医が研修医に「がすとろか」と言ったそうである。研修はきょとんとして、何も返事しない。「がすとろか」と全身麻酔中に言ったらば、それは採血をするに決まっている。研修医は何度聞いても聞き取れない。なぜか。麻酔科耳が鍛えられていないためである。麻酔科の後期研修医に同じ発音で同じペースで言ってみる。100%聞き取れる。
「麻酔科耳」は、あきらかに存在する。同じ環境にいるものだけが、理解できる速度の言葉がある。
2008年6月26日
かめぜ
研修医A「この患者さんは、かめぜがあります」???
指導医「・・・」
"かめぜ"ってなんだろう...
"亀ゼリー"なら知っているが、と指導医の頭の中には???が駆けめぐった。俺の知らない医学用語を最近の研修医は学生の頃習ったのだろうか。他科の先生に習ったのだろうか。
指導医は研修医に聞く勇気はなかった。
しばらく、???が駆けめぐっていたが何とか落ち着いてきた。まーいーか。
そうこうしているうちに、研修医どうしで「かめぜ」について話を始めた。
研修医B「朝のカンファレンスで発表していた"かめぜ"って何?」
研修医A「これこれ」「麻酔申し込みに"亀背(+)"」と書いてあるよ。
研修医B「それは、きはいと読むんじゃなかった。」
研修医A「え~。そうなんだ。猫背(ねこぜ)と言うのがあるので、てっきり亀背(かめぜ)と読むと思ってた。でも、朝のカンファレンスで誰も指摘しなかったね。」
研修医B「指導医の先生たち、意味がわからなかったんじゃないの?」
研修医A「ググってみようか。本当は"かめぜ"って読むかも?」
2008年6月23日
気管挿管トレーニング DVDがAmazon.co.jpに登場
管理人が出演している「頭で理解し 身体で覚える 気管挿管トレーニング DVD」がついにAmazon.co.jpから購入できるようになっている。Amazon大好きな管理人としては大変うれしい。
2008年6月21日
JB-POT人気再燃
第5回JB-POT認定試験が、9月に東京で開催される。200名の定員で、申込期間は6月1日から7月31日であったが、6月17日の時点で定員に達してしまったという。すごい人気である。合格者一覧にある受験者数の推移を見てみると、受験者は第1回(東京)が280名、第2回(岡山)が171名、第3回(長崎)が108名、第4回(福岡)が185名である。直近の3回は200名に達していない?可能性もある。第4回までは受験地が日本心臓血管麻酔学会の開催地であったため、開催地にも影響されていたのかもしれない。今年は、沖縄で11月に日本心臓血管麻酔学会が開催されるため、今年からはJB-POTの受験地は東京に固定された。これが、奏功したのだろうか。あっという間に定員に達してしまった。この試験、ビデオ問題が出題されるためビデオの視聴環境が大切である。今回からは一人一台の液晶モニターが提供されるので、受験環境としてはすばらしいはずである。これまでは2人に1台であったのでモニターの位置が遠くて斜めから見ていたので、どうもよくなかった。首が疲れる、隣を見たと勘違いされやすい、液晶を斜めから見るのでどうも何かを見落としたのではないかという不安に駆られるなど受験環境はあまりよくなかった。管理人は3回の受験経験(2回落ちて3回目に合格した)から意見を述べたが、これがいよいよ実現された形になった。ちょっとうれしい。
2008年6月 9日
GasManのベータ版
GasManという吸入麻酔薬のシミュレーションソフトウェアが、新しいバージョンを出す予定らしくて現在、ベータ版のテストを行っている。ベータ版とは正規版をリリースする前にユーザにボランティアでテストを依頼することがある。ようやくVISTAとMac OS Xに対応するらしい。管理人がアクセスしたところ、ベータ版でバグが出たので、次のベータ版のリリースまでに数日かかるとのアナウンスがあった。このベータ版を使用するに当たっては、覚悟が必要。動かないだけでなく、もしかするとPCを破壊したりするような大きなリスクがあるかもしれない。それがいやなら、正規版がでるのを待って購入するしかないであろう。
2008年5月23日
2008年5月22日
医介輔(いかいほ)
介輔(かいほ、Medical Service Man)とは、Wikipediaによると、第二次世界大戦後のアメリカ占領下の沖縄・奄美諸島において認められた代用医師のことである。医介輔(いかいほ)とも呼ばれる。開業に当たっては僻地に限ること、抗生物質や麻酔薬を自由に使えないこと(後に制限解除)、手術が行えないなど多くの制限が加えられたが、医師不足の離島などでは歓迎された。
一方、米国には「Physician Assistant(PA)」という医療従事者資格があり、当該専門職大学院を修了した者に対しその資格を付与している。同様に登録看護師であって修士以上の学歴を有し専門試験に合格した者に対し、「ナースプラクティショナー」という高度な看護師資格を与えている。初期医療行為をPAやナースプラクティショナー自身の判断で行うことができ(州によっては医師の指揮下における)るため、本邦における介輔と近似した医療資格とされている。
2008年5月21日
バイバイキーン
病院の中での話。先日、外来から手術室に向かって歩いていると、細菌検査室の前に検査技師さんらしき人が立っていて、立ち話をしている。話をしている相手が帰るというので、もう一人の人は、なんと「バイバイキーン」と手を振って見送っていた。始め、管理人は耳を疑った。30過ぎ?(そう見えた)の大人が挨拶に「バイバイキーン」はないだろう。それも、結構人通りの多い廊下でである。耳を疑ったのは管理人だけではなかったようで、他の通行人もしばらく歩いたところで、首をかしげていた。言動には気をつけたいものである。
※バイバイキーンとは、ばいきんまんが逃げるときに発する言葉
2008年5月17日
RE:「ベッド移動とかけ声」論
沖縄県のある先生から、「ベッド移動とかけ声」論の内容に関してコメントをいただいた。
ベッド移動時のかけ声は、
(1)「いち・に・さん」
(2)「いち・にの・さん」
(3)「いち・に~の・さん」
(4)「いち・いっ・さん・ハイ」
のうち、沖縄では(4)であるらしい。また、本州で働いたときには、(2)であったためリズムを合わせるのに苦労したとのことである。じつは(3)は正確に書くと「いち・に~・の~・さん」で、4拍子である。最後の発声のところで移すとすれば(1)(2)は3拍子、(3)(4)は4拍子ということになる。
2008年5月 7日
RE:福井大学での講義
AP通信に「福井大学での講義」という記事が掲載されている。ここに書いてあるとおり、Tsunetan先生の次が、京都大学の瀬川先生、その次が管理人ということで、福井大学に招かれて講義を担当させていただいた。特別講義は、偉い教授を招いてするものだと相場が決まっているが、さすが重見先生、よいアイデアであると感じた。学生には、どううつったかはわからないが、管理人はかなりの手応えを感じた。珍しかったのであろう。講義に動画と音声を導入してみた。動かないスライドで言葉で訴えても響かないのならマルチメディアでというのがよかったのかもしれない。Tsunetan先生がかかれているように、ほぼ全員が出席している感じ。さらに、午後おそくの講義にもかかわらず、つまらなそうにしている学生は少なかった。重見先生からの注文は、"麻酔科の臨床実習の前にカツを入れる"のと"麻酔科の魅力を語る"ことであった。管理人としては、あまりしゃべりすぎない。内容を盛りだくさんにしない。ことに注意をして構成したつもりだ。
麻酔科の魅力として、麻酔科の仕事の広がりや、麻酔科医のQOL、これからの麻酔科について希望のもてる内容にしたつもりであったが、果たしてどうとらえたのだろうか。マルチメディアで説明したのは、管理人の最近の十八番である"麻酔トレーニング"シリーズ中で最強の"気管挿管トレーニング"である。学生にもうける内容であったようだ。麻酔科医の得意とする身近な内容を自信をもって話せば、よいと思った。
Tsunetan先生のようにしゃべり倒したというほどではないが、いつも通りの調子で講義ができました。また、呼んで欲しいです。
2008年5月 4日
がんばりましょう
全身麻酔を導入しようとしていると、患者に向かって「がんばりましょう」という人々がいる。管理人は、この「がんばりましょう」を許容できない。全身麻酔状態になっている患者が何をがんばるのか?
通常、患者さんに向かって「がんばりましょう」というのは、せいぜい「一緒に、がんばりましょう」というべきであろう。それも、入院とか治療とかを始める前にかける言葉である。これから、全身麻酔を導入しようとしているときに「がんばりましょう」というのは、大抵、お気楽な中堅以下の外科医である。それも、こういっては悪いが、手術はあまりうまくない。研修医がそれをまねしているのを見かけることもある。がんばるのは、医療サイドであって全身麻酔で手術を受ける患者さんががんばるのはおかしい。口癖でいっているのであろうが、ちょっと考えて欲しい。
もう一人、手術室に入ろうとしている患者に「がんばってください」と声をかける病棟看護師もいる。何か言わないと気が済まないと思っているのだろうが、これも変である。
「がんばる」以外の日本語を知らないのだろうかと、思ってしまう。もし、声をかけるなら「安心してくださいね。きっとうまくいきますよ」とか「日勤中に終わったら、私が迎えに来ますからね」とかいくらでもかける言葉はあるだろう。「がんばる」というのは、一見べんりな言葉のようだが、手術直前の全身麻酔を受ける患者さんに向かっていうのは、ちょっと許容できないのである。
2008年4月30日
系統講義への挑戦
昨年から,勤務先が大学になった関係上,医学部の学生に系統講義をする機会が増えている.単元ごとの内容で、何も知識のない学生のモチベーションを講義の最後まで維持させておくことは至難の業である。このことは、AP通信でも「自省」で痛切に語られている。以前は、講義の途中にミニテストを挟んだりすることで何とかしようと考えていたが、これは姑息な手段であると思うようになった。最近は、それだけでなく講義のはじめに少し、今回の講義が何に役立つかを話すようにしている。また、できるだけ講義中に覚える、理解するようにするために、何度も似たような図解を使用する。また、動きのあるものを必ず入れることにしている。文字だけ羅列したスライドは、まとめ用として使用するが、それだけでなく図解で内容を理解しやすくする工夫をしているつもりである。また、動画やFLASHなどを使って動きのあるスライドを入れている。学生の系統講義がもっとも難しいと思う。医師や看護師相手の場合は、聞きたい人が集まっているため、聴衆が熱心で、文字のみのスライドが中心だとしても話で何とかなることがある。また、スライドが少しぐらい綺麗でもだめなのである。これが、医学部の学生の系統講義では通用しないのだ。
2008年4月22日
Anesthesia&Analgesiaの無料英文校正サービス
IARSの会員にかぎってAnesthesia&Analgesiaの投稿前の無料英文校正サービスを行っている。これは、画期的なことで私の知る限り初めてである。現在IARSの会員でないかたは、会員になる必要があるが、日本の学会に比較するとc/pはよい。
2008年4月16日
レーザーポインター論
プレゼンの時にはレーザーポインターがあると便利である。画面が動いても、適当にレーザーポインターで追いかけて示すことができるからである。しかし、最近、レーザーポインターを使わない(使えない)講演を依頼されることがある。それは、別の部屋で同じ画面を見ている場合や、2面同時に同じ画面を左右に置かれている場合である。横長の会場とか、複数部屋の会場の時には、演者がひとつの画面をレーザーポインターで示しても、もう一方の画面では指し示したものが、何かわからないのである。そこで、こういった場合にはプレゼンの画面に指し示したいものをマークする必要がある。静止画の場合は簡単だが、動画の場合はプレゼンファイルを作成しなおすのが面倒である。レーザーポインターはなくても、指し示しているものがわかるような工夫は、はじめから盛り込んでいたほうが良い。これが、管理人の最近のプレゼンである。
どうしても、途中でレーザーポインターが欲しければ、そこだけレーザーポインターを使えばよい。
レーザーポインターは赤ではなく緑がやさしいし、流行である。管理人も以前、msanuki.orgで紹介したように緑のレーザーポインターを使っている。最近は、赤も持っていて2刀流でやることもある。
赤でよければBluetoothマウスに内蔵されたmicrosoftの製品がお勧めである。
以下は何れもmsanuki.orgの記事
■緑レーザーポインターとバリアフリープレゼン
■レーザーポインターと3面のスクリーン
■レーザーポインターを使うプレゼン
■レーザーポインターを使わないプレゼン
■レーザーポインター(その後)
2008年4月 2日
RE:日本光電のモニターにiPod touchが潜んでいた!?
以前に「日本光電のモニターにiPod touchが潜んでいた!?」という話題を掲載した。日本光電社の関係者の方からメールをいただいた。
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ご無沙汰しております.
讃岐先生のブログで「日本光電のモニターにiPod touchが潜んでいた!?」
楽しく読ませて頂きました.
一応名誉のため....
*バグではございません.通常動作です.
*盗作ではございません.10年以上前から本機能は実装されています.
今後ともよろしくお願いいたします.
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管理人が「潜んでいた」という表現を使ったために「バグではございません」というお返事。わかる人にはわかると思うのだが、「潜んでいた」で想像する主語は「バグ」である。本当は「潜ませていた」と書きたかったのだが、もっと印象が悪いかなと思い、「潜んでいた」と表記した。本当は「搭載されていた」と書いた方がよかった。反省反省(^^;)
10年前から搭載されているというお返事にもびっくり!?そんなに前から!
管理人からの要望であるが、生体情報モニターにタッチパネルを搭載しているメーカーはこれぐらいのギミックを潜ませて欲しい。今後、新しく開発されるモニターはこの程度の仕掛けでは、若手のユーザーは満足しないだろう。モニターにも"驚き"や"感動"が必要である。もちろん、使い勝手が犠牲になってはいけない。
2008年3月29日
「ベッド移動とかけ声」論
ベッド移動時のかけ声は、どれだろうか?
(1)「いち・に・さん」
(2)「いち・にの・さん」
(3)「いち・に~の・さん」
(4)「いち・いっ・さん・ハイ」
(2)または(3)の人がおおいのではなかろうか。いまはERの「ワン・ツー・スリー」のかけ声の影響で(1)も増えているかもしれない。(4)はあまりいないだろうが、管理人の家のもう一人の麻酔科医は(4)だそうである。(4)の場合は、おそらく「さん」で移動して着地するときに「ハイ」と言っているのではないかと思われる。しかし、(1)(2)と(3)(4)では、拍子に大きな違いがある。3拍子と4拍子なのである。(1)(2)は3拍子、(3)(4)は4拍子である。日本人が心地よく感じるのは4拍子であるという説がある。別宮貞徳氏が説く、「四拍子文化論」である。「和歌や俳句の七五調(あるいは五七調)と云うものも、 休止符を入れて楽譜にすると、2音節4拍子であると指摘し、これに反して、 英語は 「強-弱-弱」 の3拍子であると対比させた上で、日本文化4拍子論を展開する。 そして、最後に、1つの仮説として、4拍子 (すなわち2拍子2回) は歩行のリズムであり、 3拍子は乗馬のリズムであり、彼我の違いは農耕民族と騎馬民族の違いに由来するのではないかとしている。 」。これを読むと、納得してしまう管理人である。
研修医の方々の中には、(3)「いち・に~の・さん」の場合が多いので、(1)「いち・に・さん」に、管理人が矯正してみるのだが、自然に(3)「いち・に~の・さん」にもどってしまう。3拍子と4拍子の両方が存在すると、ベッド移動時のタイミングが合わないので、4拍子にそろえるのがよいのではないかと思うようになった今日この頃である。いかがであろうか。
■Amazon:日本語のリズム ―四拍子文化論( 別宮 貞徳 )
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■ キロ、メガ、ギガ、テラ (数の接頭語)
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2008年3月26日
2008年3月23日
「術中覚醒」が議論を呼んでいる
術中覚醒が麻酔ディスカッションリストで話題になっています。事の発端は、The New England Journal of Medicineが術中覚醒とBISに関する論文(Anesthesia Awareness and the Bispectral Index. N Engl J Med 2008; 358 : 1097 - 108 )を取り上げられた事によります。しかし、この論文は結論の導き出し方に、かなり無理があります。読んでいただければわかります。2000例を対象に2群に分け各群の術中覚醒の頻度は2名ずつです。発生率が少ないので、とても2000例から導き出すには統計学的にも無理があります。
術中覚醒の問題点は、術中覚醒を体験した患者がPTSD(Post-traumatic stress disorder)になる可能性があるということです。すべての患者が、PTSDになるわけではありません。たとえば、わざと術中に覚醒させて機能をみる手術(awake craniotomy)などでは、PTSDになる患者はいません。術中に覚醒したことが、PTSDになる状況でない場合には、術中覚醒してもPTSDにはなりません。術中に覚醒させることをあらかじめ話しておいて、覚醒していた状況が本人にとって苦痛でなければ問題ではありません。術中覚醒してPTSDになる状況は、覚醒した時に苦痛であると感じている必要があります。通常は、麻酔科医が術中覚醒が起きていることに気づかなくて、不意に覚醒している状況でおこります。麻酔薬や鎮痛薬がうまく投与されておらず、覚醒状態になってしまって動けない、痛い、つらいといったような状態です。麻酔科医が覚醒していないと信じていて、種々の麻酔処置や手術操作が加わっている状況です。また、手術の真っ最中でなくて、麻酔のかけ始めだったり、麻酔からの覚醒間際にも、覚醒していて患者さんがPTSDになりうる状態があるのではないかと想像されます。
管理人は、麻酔のかけ始め麻酔からの覚醒間際で明らかに覚醒していないであろうと思っても、必ず、患

