研修ワンポイント

動脈圧が低い

観血的動脈圧測定をしていると,何らかのトラブルで動脈波形が出なくなることがある.本当に血圧が低い場合にももちろん,動脈圧は低く表示され,動脈圧波形もたよりない波形をしている(「波形がなまる」).どうやって,問題を見つけるかということである.本当に低いか動脈圧測定のライン自体のトラブルなのかは,脈をふれてみればわかるだろう.これができない場合,モニターに振り回され,いわゆる”モ源病”にかかった状態となる.最低限,この脈をふれることを忘れてはならない.
さて,それはよいとして,脈はよくふれて血圧は大丈夫で,波形がなまっている場合にはどんな行動をとるべきだろうか.フラッシュをする,動脈血を逆流させるなどの方法があるが,それだけではちょっと問題がある.比較的多いのが,加圧バッグの圧が抜けていることのチェックである.この場合,慣れた方ならフラッシュをしてもヘパリン生食が流れないことで気づくが,そうでない場合,ここを解決しない場合,何度も「なまり」が出現する.
加圧バッグで規定の圧を加えることにより約3ml/hrのヘパリン生食が流れるようになっていることを忘れないでおこう.この少ない定常流でヘパリン生食が流れることで,圧ラインの「なまり」を防止してくれている.

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