【必修】術前状態の把握とプレゼンテーション、麻酔器−麻酔回路点検、麻酔時の各種モニター装着、術中術後使用薬剤の希釈と取り扱い、輸血製剤と生物由来製剤の取り扱い、末梢静脈路確保、バッグマスク換気、麻酔中の人工呼吸の調節、喉頭鏡を使った気管挿管ー抜管、ラリンジアルマスク挿入ー抜去、気管内吸引、腰椎穿刺、尿道カテーテル挿入、胃管挿入、静脈採血、動脈採血、手術室内検査機器による検体検査、麻酔チャートの記述法、術後回診とカルテ記述、麻酔台帳入力
【オプション】動脈ライン確保、中心静脈確保、経鼻挿管、意識下挿管、ファイバーを使った気管挿管、分離肺換気、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、(伝達神経)末梢神経ブロック、エコー(心,腹部,血管)
と私は考えるのだが,必修をどれだけこなしているだろうか.以前にも理解力(2)で書いたが,できない人はできないなりに、できる人はできるなりにオプションまで指導している.できないと考えられる場合には,必修であっても実技までさせられない(見せるだけの)ことがあります。また,実技を行うだけが実習でないので,きちんとした手技を見学することも大切です。この「きちんとした」というのがミソで,いい加減な手技を繰り返し,指導もなしに行うより,きちんとした手技を見学するだけの方が,よいことが多いのです。「百聞は一見にしかず」いや「(見よう見まねの)百手技は(正しい)一手技にしかず」です。一つずつの手技内容が,きちんとできているだろうか。だれがチェックしているだろうか。手技をチェックしていない、チェックされていないのは問題です。手技に関して「できることもある」と「できる」というのは全くちがうのです。もう一度,よく考えてみましょう。これは、研修医だけでなく指導医にも言いたいことです。
麻酔科研修必修手技項目
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