その他

「ベッド移動とかけ声」論

ベッド移動時のかけ声は、どれだろうか?
(1)「いち・に・さん」
(2)「いち・にの・さん」
(3)「いち・に~の・さん」
(4)「いち・いっ・さん・ハイ」
(2)または(3)の人がおおいのではなかろうか。いまはERの「ワン・ツー・スリー」のかけ声の影響で(1)も増えているかもしれない。(4)はあまりいないだろうが、管理人の家のもう一人の麻酔科医は(4)だそうである。(4)の場合は、おそらく「さん」で移動して着地するときに「ハイ」と言っているのではないかと思われる。しかし、(1)(2)と(3)(4)では、拍子に大きな違いがある。3拍子と4拍子なのである。(1)(2)は3拍子、(3)(4)は4拍子である。日本人が心地よく感じるのは4拍子であるという説がある。別宮貞徳氏が説く、「四拍子文化論」である。「和歌や俳句の七五調(あるいは五七調)と云うものも、 休止符を入れて楽譜にすると、2音節4拍子であると指摘し、これに反して、 英語は 「強-弱-弱」 の3拍子であると対比させた上で、日本文化4拍子論を展開する。 そして、最後に、1つの仮説として、4拍子 (すなわち2拍子2回) は歩行のリズムであり、 3拍子は乗馬のリズムであり、彼我の違いは農耕民族と騎馬民族の違いに由来するのではないかとしている。 」。これを読むと、納得してしまう管理人である。
研修医の方々の中には、(3)「いち・に~の・さん」の場合が多いので、(1)「いち・に・さん」に、管理人が矯正してみるのだが、自然に(3)「いち・に~の・さん」にもどってしまう。3拍子と4拍子の両方が存在すると、ベッド移動時のタイミングが合わないので、4拍子にそろえるのがよいのではないかと思うようになった今日この頃である。いかがであろうか。
Amazon:日本語のリズム ―四拍子文化論( 別宮 貞徳 )
筑摩書房:日本語のリズム ―四拍子文化論( 別宮 貞徳 )
キロ、メガ、ギガ、テラ (数の接頭語)
9784480089427.jpg

Visited 1 times, 1 visit(s) today

平成20年度診療報酬改定に係る通知等について前のページ

平成20年度診療報酬改定に係る通知等について(追加)次のページ

PAGE TOP