麻酔科医になろうよ!!

2007年04月30日

アルチバの血中濃度予測

アルチバ(レミフェンタニル)のコントロールにはTCIは必要ないという意見が多い。ただし、血中濃度がどれくらいになるかを知っていればの話である。麻酔電脳ブログでもかかれているのだが、
投与速度(μg/kg/min)の数字×25が平衡になった時の血中濃度(ng/ml)になると覚えておけばよい。
0.2μg/kg/minで投与するなら5ng/mlになるということである。もう少しいうと、μg/kg/min計算はアルチバを100μg/mlに希釈(2mgを20ml、5mgなら50mlに希釈)する場合、0.1μg/kg/min ⇒ 0.06×体重(kg) ml/hrである。50kgの場合3ml/hrで投与すれば0.1μg/kg/minである。0.5μg/kg/minなら 15ml/hrである。

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2007年04月21日

JALの機内ナレーション

東京からの帰りいつもはANAなのだが、今回はあえてJALに乗ってみた。JALの機内ナレーションを聞くためである。「気管挿管トレーニングDVD」のナレーションをしている方がJALの機内ナレーションをしていると聞き、ぜひ聞いてみたくなったためである。救命胴衣の着方や緊急姿勢なんかを説明しているアナウンスである。たしかに、DVDの声と同じ(サンプル画像のところをクリックするとみられます)である。いつもは、あまりまじめにみていないのだが、こんかいはプレゼンの研究をする時のようにかぶりつきでみてしまった。ルパン三世の峰不二子とはちょっと違うが、やはり似ている。読むものによってこんなに印象が変わるのだ。さすが、プロである。状況に応じて若干しゃべりが違う。おそらく、この方ではないかと思います。

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2007年04月13日

麻酔科研修チェックノートの初版

麻酔科研修チェックノートの改訂第2版が出版されました。それに伴って、初版は売られなくなっていますが、Amazonではすでに値段が上がっています。コレクターにとっては、旧版は価値があるものなのでしょう。値段が高いです。

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2007年04月12日

pkBOX

AP通信に国立循環器病センター麻酔科の内田先生が開発されたpkBOXが出ています。これは、シリンジポンプから通信でデータをもらい、予測の血中濃度やeffect siteの濃度を表示するものです。製作にはケースの工作や数百カ所のハンダ付が必要になります。管理人は、今度の日本麻酔科学会でpkBOXの工作とその注意点について一般演題で発表の予定です。現在、内田先生の製作されたオリジナルのpkBOXが5台、管理人の製作したpkBOXが2台で計7台が世の中に存在しています。
ちなみに、AP通信のものは手で持っていますが、管理人のは点滴台にマウントできるように、シリンジポンプの余った架台を使って工作しています。

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2007年04月09日

アルチバの「キセる」と乗り換え

アルチバの使い方で、Transient(transitional) opioidという方法がある。アルチバをoffにする前に、鎮痛作用時間のより長い、フェンタニルやモルヒネなどに乗り換えることをさす。乗り換えるという言葉を使っていたら、「キセる」に似ていることに気づいた。以前、セボフルランのキセる麻酔を紹介したが、アルチバもキセると簡単である。はじめと、終わりはフェンタニルで途中はアルチバでというのが、アルチバのキセる麻酔である。慣れていないうちは、フェンタで導入しその後アルチバの持続を始める、術中で侵襲が大きいフェーズにはアルチバで行うが、最後にアルチバからまたフェンタに乗り換える、キセる麻酔を行えばよい。だんだん慣れてきたら、導入にもアルチバを使い、最後だけフェンタに乗り換える。
「キセる」と「乗り換え」はいずれも電車の用語のようである。キセル乗車、電車を乗り換えるなどと使う言葉である。
管理人は、アルチバの使用量を少なくするため(残液を出さないために)に1本単位で、きりのよいところでフェンタに乗り換えてしまう。

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2007年04月03日

病院にスタバ

4月から職場が変わった。なんと病院内にスタバができていた。麻酔科外来と同じ階にあって50mも離れていない。夕方スタバの前を通りかかると、事務系の人たちが数人並んでいた。ついつい管理人も並んでしまった。対応は、通常のスタバとおなじで、伝達方法も一緒だ。すごい。マニュアル化されている。土日祝日が休みで、午前7時から午後7時までの営業。ささやかな楽しみが増えた。
調べてみると、病院内にあるスタバは12店舗である。

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