第55回日本麻酔科学会学術集会が終了後、13:00-15:30に同会場で第3回麻酔深度研究会が開催された。管理人にとっては、第55回日本麻酔科学会学術集会のどれよりもおもしろく聞けた研究会であった。詳細は、AP通信に紹介されているので割愛させていただくが、学会というものの楽しみ方を考えさせてくれる企画だったと思う。多くのプログラムの中から興味があるプログラムのみを自分で選択して、それを目的にその場所に行く。それが、自分の満足のいく内容であった場合、知的な好奇心や新たな課題を提示してくれるきっかけを与えてくれる内容であった場合、非常に得をした気分になる。
管理人は、以前はすべてのプログラムをチェックし、新しいネタを探そうと多くの分野の演題を聞こうと努力したが、結局、消化不良をおこし学会を楽しめなかった。
最近(でもないか)は、この何でもかんでもというのをやめて、興味のないものはばっさり切り捨てることにした。結局、浅く広くというのは教科書レベルの域を脱しない。それならば、学会に来てそれをすることはないのではないか?ということである。
1学会で1つでもそう思える講演や演題があったのなら、目的は達成されていると考える。意味がある学会であったと思う。それがなく、なんとなく勉強になったと思うだけなら学会にくる意味はない。
もう一つ、学会にくる目的は、オフラインミーティングである。または、いわゆる”ロビー活動”である。これらを行うことにより、全国レベルの麻酔科医の輪が広がっていく。学術的な興味を満たしてくれることに加えて大切なことである。
学会に発表のためにくるだけなら、そんな無駄なことはないと思う。