勉強法

臨床麻酔学会の臨床教育セミナー

旭川で開催されている臨床教育セミナー(教育講演の臨床お役立ち版か?)がある.10月26日(木)は気道確保関連のセミナーがまとめられており,いくつか聞いてみた.いつも思うのであるが,プレゼンのうまい下手でずいぶん印象が異なる.教育講演の様になってしまっているものは既成概念にとらわれたプレゼンで,聞いているのがつらかった.テンポも悪く眠りを誘っていた.それとは対照的に動画やアニメーションを使って易しく解説しようという意図の感じられるすばらしいプレゼンもあった.手技についてのノウハウだけでなく,文献などもうまく引用してアカデミックな内容も盛り込まれていた.話すテンポや雰囲気づくりに関してもすばらしく聴衆は目を輝かせて聴いていた.若い頃からプレゼンテーションについて本気で取り組むべきであると思う.会場で同じ時間を共有する立場からすると,良いプレゼンテーションを見たり聞いたりした後は「すっきり!」する.
 ← よろしくお願いします.


文字をずらずら並べたブルースライドを出されてもぴんとこないが,動画やアニメーションを効果的に使ったプレゼンは聴衆に内容を理解させる時間を短縮できて,結果的に多くの内容をテンポ良く盛り込める.また話すリズムも大切で,画面の切り替えでリズムを作ってゆくと,内容が変化したときに余分な言葉を追加しなくても良いので結果的にテンポが上げられる.
久々に二重丸のプレゼンに出会ったので,ついついコメントを書いてしまった.良いプレゼンから学ぶことはたくさんある.その場でなければどんなプレゼンであるかは正確に伝えられない.ビデオにしてもその雰囲気は伝わらないであろう.聴衆の反応がビデオには収録できないからである.これが,真の学会のプレゼンである.学会に来て良かった,その場にいて良かったと思えるプレゼンであった.S先生,ありがとうございました.

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