初期研修医向け

今の麻酔は情報戦(2)

さて,術野の情報は見ればわかると先の記事では書いたが,本当にそうでしょうか.管理人が研修医から研修医を終えたぐらい頃,信じられない外科医がいた.もしかすると今からここに書くような外科医は、今でもどこかに存在するのかもしれない...その外科医は、出血していても手で隠していて、出血していないと言い張る。ガーゼに血がついていて、重さを量ってもほとんど水だと言い張る。つまり、自分は出血させていない。輸液が多いから腹水が出ると常に言い張るのです。まあ、そういう状況もありましょう。しかし、常にはおかしいわけで、明らかにガーゼが赤い。ガーゼ重量が、まともに重い。挙げ句の果ては血液が大量にしみた柄付きガーゼを手術の最後まで出さずに腹腔内に隠しておく。さいごに出したとしても、術野の外のバケツに絞ってしまう。たちが悪いのです。こんなことは、ある程度経験を積んでくれば当然、嘘だとわかる。明らかに、術野が赤い。手術が雑。ここで、この外科医の言葉を信じたとしましょう。そうすれば、どこかで周囲の状況と食い違ってくるのです。しかしそれを見破る力を持ち合わせていなかったとしたら、術野を見て、別のパラメータを評価したとしても、逆の雑音が含まれているため、惑わされるかもしれません。これが判断する力です。この判断が速く、雑音に惑わされない能力を身につけるべく切磋琢磨(はやりの四字熟語?)するのが今の専門医の一つの方向性であります。これが臨機応変です。さらにいえばマニュアルにあるからそのようにすると言うのではなく、(小泉前首相みたいなことを言いますが)状況に応じて適切に判断し適切に行動するのが臨機応変です。臨機応変とは別に、専門医のめざすべき方向性、Tubokawa先生がいうところの創意工夫とはちょっとニュアンスが違います...この創意工夫ができるフトコロの広い麻酔科医をめざすべきだと管理人は思います。創意工夫はなぜするかというと、その状況に満足できないからです。こうすればもっとうまくいく。こうすればもっとよくなるというのをめざすから創意工夫をするのです。創意工夫がないということになると、次の課題がないと言うことになってしまいます。確かに、昔(50年前)に比べると麻酔科領域の課題は克服されてきて、ある一定のレベルに達したのかもしれません。薬剤の進歩、医療機器の進歩、道具の進歩。麻酔法や麻酔管理技術の進歩、麻酔教育の進歩、それぞれの進歩は患者の安全性や麻酔の確実性もたらしたでしょう。これからは過去に追い求めてきた創意工夫とはレベルの違う創意工夫が必要なのだと思います。これでいいのだ。と思ったとき創意工夫は必要なくなります。ワクワクする状況、アドレナリンの放出される状況は、創意工夫を企てている時に起こるような気がします。この創意工夫が必要ないとなれば、まともな麻酔科医はいなくなるに違いありません。臨機応変だけでは、真の麻酔科医はワクワクしません。
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└第10回学術集会(4/14-15), 2023 大阪
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第33回学会総会(6/25-26), 2022 名古屋
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└第41回大会 (11/4-5), 2022 熊本
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, 2022 岐阜
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└第29回大会(11/25−26), 2022 豊中
■STA
└2022meeting(1/13-15), 2022 Virtual via Zoom
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└第35回学会(3/3-4), 2023 木更津
└第36回学会(2月頃), 2024 未定
■日本医学シミュレーション学会
└第17回学術大会 (3/20
), 2022 沖縄
└第18回学術大会 (1/7-8), 2023 和歌山
■日本慢性疼痛学会
└第51回学会(2/25-26), 2022 佐賀
■日本集中治療医学会
└支部学術集会
└第49回学術集会(3/18-20), 2022 仙台


麻酔科学教室 20220101

●だいたい北から南に並んでいます(間違いや不足があればお知らせください)

■旭川医科大学麻酔科蘇生科
■札幌医科大学麻酔学教室
■北海道大学大学院医学研究科 麻酔・周術期医学分野
■弘前大学医学部麻酔科学教室
■秋田大学医学部 統合医学講座 麻酔科学・蘇生学分野 (麻酔科)
■岩手医科大学附属病院麻酔科
■東北大学病院麻酔科
■山形大学医学部 麻酔科学講座
■自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座
■獨協医科大学病院麻酔科
■福島県立医科大学医学部麻酔科学講座
■筑波大学附属病院麻酔科
■山梨大学医学部麻酔科学教室
■群馬大学医学系研究科脳神経病態制御学講座 麻酔神経科学
■埼玉医科大学病院麻酔科
└埼玉医科大学総合医療センター麻酔科
└埼玉医科大学国際医療センター麻酔科
■千葉大学病院麻酔・疼痛・緩和医療科
■慶應大学医学部麻酔学教室
■帝京大学医学部麻酔科
■東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
■昭和大学医学部麻酔科学講座
■東邦大学医療センター大森病院 麻酔科
■日本医科大学麻酔科学教室
■杏林大学医学部麻酔科学教室
■日本大学医学部麻酔科学教室
■聖マリアンナ医科大学病院麻酔科学
■東京医科歯科大学医学部附属病院麻酔・蘇生・ペインクリニック科
■東京大学医学部麻酔学教室
■東京女子医科大学麻酔科学教室
■東京医科大学麻酔科学教室
■順天堂医院麻酔科・ペインクリニック
■横浜市立大学医学部麻酔科学教室
■東海大学医学部付属病院麻酔科
■北里大学病院麻酔科
■新潟大学大学院医歯学総合研究科麻酔科学分野
■富山大学大学院医学薬学研究部麻酔科学講座
■福井大学医学部麻酔科蘇生科
■金沢大学医薬保健研究域医学系麻酔・集中治療医学
■金沢医科大学麻酔科学講座
■信州大学医学部麻酔蘇生学講座
■浜松医科大学麻酔・蘇生学講座
■岐阜大学大学院医学系研究科麻酔科・疼痛医学
■名古屋大学医学部附属病院麻酔科
■名古屋市立大学病院麻酔科
■藤田医科大学麻酔・侵襲制御医学講座
■愛知医科大学医学部麻酔科学講座
■三重大学臨床麻酔学講座
■滋賀医科大学麻酔学講座
■京都大学医学部附属病院麻酔科
■京都府立医大麻酔科学教室
■大阪大学医学部麻酔学教室
■大阪市立大学 麻酔・集中治療医学
■大阪医科大学麻酔科学教室
■関西医科大学麻酔科学講座
■近畿大学医学部麻酔科学講座
■奈良県立医科大学麻酔科学教室
■和歌山県立医科大学麻酔科学教室
■神戸大学大学院医学研究科外科系講座麻酔科学分野
■兵庫医科大学麻酔科学・疼痛制御科学講座
■岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学講座
■川崎医科大学麻酔・集中治療科
■広島大学大学院医系科学研究科 麻酔蘇生学
■山口大学大学院医学系研究科 医学専攻 麻酔・蘇生学講座
■鳥取大学医学部麻酔・集中治療学分野
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■香川大学医学部 麻酔学講座
■愛媛大学大学院医学系研究科 麻酔・周術期学教室
■高知大学医学部 麻酔科学・集中治療医学講座
■九州大学大学院 医学研究院 外科学講座 麻酔・蘇生学分野
■産業医科大学医学部 麻酔科学教室
■福岡大学医学部 麻酔科学教室
■久留米大学医学部 麻酔学講座
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■長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔学集中治療医学
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