初期研修医向け

最近の気道確保器具雑感

200633-01.gifのサムネール画像ここ数年で、気道確保の道具がいくつか売り出された。最近(でもないか)、使っているのはペンタックスのエアウェイスコープである。似た道具で、先日、電脳麻酔ブログでも話題になった、エアトラック(AIRTRAQ)(MERAが取り扱い)がある。この2つの違いを、比較してみよう。といっても雑感としてである。現時点での使用感(管理人の印象)としてお読みいただきたい。


まず、ねだんが違う。エアウェイスコープは約80万円(最近は50万円程度になったとの話もある)、AIRTRAQは1万円。ただし、AIRTRAQは使い捨てである。再利用もできるが、電脳麻酔ブログに書かれているように再利用しようとして洗うと水が入る、数回でだめになるなどいろいろ再利用には問題がある。もちろん、再利用するようには作られていないためである。1回1万円の挿管は高い。毎日は使えない。挿管困難用と割り切った方がよいが、なれるためには挿管困難だけではだめ。
エアウェイスコープは、ブレードを喉頭蓋の下にかけるが、AIRTRAQはマッキントッシュのように喉頭蓋の上にかける。また、AIRTRAQは先端からチューブまでの距離がやや遠くスパイラルなどは中に軸になるようなもの(ファイバースコープやエラスティックブジー)を入れないとうまく気管に入っていかないことがある。エアウェイスコープよりもAIRTRAQの方が”完成度は低い”というのが、管理人の現時点での評価である。
AIRTRAQで気管挿管を行った症例は、のどを痛がる印象がある。喉頭蓋の上にブレードをかけて持ち上げるためであろうか?ちょっと悩ましい。
いずれにせよ、エアウェイスコープもAIRTRAQも挿管困難のときに備えて通常の症例でも慣れておく必要がある。

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