文献紹介: 2008年6月アーカイブ
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讃岐美智義:心臓麻酔におけるITによる医療安全管理の将来.
Cardiovascular Anesthesia 12(1):71-75,2008.
要旨:心臓麻酔中の医療記録として,麻酔チャート(麻酔記録)、看護記録、人工心肺記録があり、ビデオ画像による記録として手術室全景ビデオ画像や術野画像がある。 手術中に緊急を要するイベントが起きたとき、その処置に懸命なためイベントが終結して初めて医療記録が記述されるが、後追いで記録されるため医療記録は不確実なものになっている。
これを解決するために、医療記録を電子化してモニターからの数値や波形をタイムスタンプとともに自動記録し、手術室全景(音声を含む)と術野のビデオ画像をモニターからの自動記録に同期すると、手術室の医療記録の精度は向上する。ビデオ同時記録を導入することで得られる医療記録とこれまでの医療記録を比較し、医療記録上の現在の問題点と将来の電子記録の方向性を論じた。