2010年度第1回麻酔科エキスパートセミナー後記

2010年度第1回麻酔科エキスパートセミナーは,61名の参加者でした。大阪のJB-POT経食道心エコー講習会と日程が重なっていて、参加したいのに残念だとのメールも数名からいただきました。毎回、広島県外からも多数、ご参加いただき、講師もやりがいがあります。今回も東は関東地方、西は九州から多数、ご参加いただきました。
今回は,道順をしめす立て看板を出したこともあり、医学部第2講義室への誘導は比較的容易ではなかったかと思います。
朝から,輸液の話,医師のための必須PCスキル,声に出して読む麻酔チャートとレクチャーが続き,最後は超音波ガイド下のCV穿刺のハンズオンで,終了したのは18:00すぎでした。濃厚な1日だったと思います。
輸液の話は、これだけの話を90分で聞けたのは非常によかったとの評価を聞きました。濱田先生、すばらしい講義をありがとうございました。配布されたプリントも余分に持って帰って、友達に配布するという方がいたのもうれしく思いました。是非、次回は誘い合わせて来てくださいね。プリントだけでは理解しにくい内容も、その場で聞くとよくわかりますからね。
ランチョンセミナーで企画させていただいたPCスキルは、無線LANが接続できず実演ができませんでしたが、若手の先生には受け入れやすい話ではなかったかと思います。次回は、インターネット接続環境に注意したいと思います。
午後からの、声に出して読む麻酔チャートは後期研修医の先生には非常に好評でした。福田先生の語りとORSYSチャートの提示で、他人が経験した麻酔症例を勉強できたのではないかと思います。次回も、安佐市民病院麻酔・集中治療科の田中裕之先生に、同じ企画でお願いしています。若手の先生、後期研修医、初期研修医クラスの先生にはお勧めです。
最後のハンズオンは、川鉄千葉病院の徳嶺先生をお迎えして、エコーガイド下リアルタイムCV穿刺をシミュレータを使ってトレーニングしました。受講者の方々の熱心な姿勢に、徳嶺先生も教え甲斐があったと喜んでいただきました。本当にハンズオンで学んだことを実際の臨床に生かしてほしいと思います。また、エコーガイド下のリアルタイムCV穿刺が、いかに難しいかが体感できたのではないかと思います。学んだことを忘れないように日々トレーニングを継続してください。

次回は、12月4日(土)です。臨床に役立つ統計の話、OPEN TCI(仮題)、声に出して読む麻酔チャート、気道確保困難対策です。気道確保困難対策は、いろいろなデバイスが発売されピットフォールも変化していますので、今一度、ブラッシュアップが必要だと考えって企画しました。たくさんの方々の参加をお待ちしています。

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