昨日,大阪で開催された末梢神経ブロックの実技ワークショップに参加した.麻酔科学会関西地方会員ではなかったのだが,会員外枠で応募して何とか参加させていただいた(会長の心の広さに感謝).
さて,エコーガイド下末梢神経ブロックとエコーガイド下の中心静脈穿刺のちがいについて,最近思ったことは,あまりにも安易に考えている人たちが多いと言うこと.安全性や確実性があがるのは間違いないと思われるのだが,決してだれでも簡単にできるのではない.これらとて習熟が必要なのである.”初心者が簡単に”と思っている方が多いのには驚かされる.やってみればわかるのだが,元々エコーガイドなしでできる場合は,まず問題ない.両手使い(左手にエコープローベ,右手にブロック針)のブロックに習熟するだけである.しかし,何もできない,したことがない方がいきなり両手使いでブロックができるとは考えにくい.初めはエコーでよくできる先生に出してもらって,穿刺の方に注力して行うのがよいのではないだろうか.
中心静脈穿刺の方はまだそれほど難しくないが,ブロックの場合はやはりその上をいく.
人気に関して,エコーガイド下末梢神経ブロックが比較的,若い先生方よりデジタルが受け入れられるおじさんたちに人気が高い理由は,その奥の深さにあると思う.奥が深い手技であればあるほど,専門医のワザとして身につけたいと思うものである.
旭川の臨床麻酔学会でも開催されるようです.飛行機の時間の都合で,午前中の講義形式のセミナーには参加できるのだが,午後からの実技には残念ながら参加できない.
1泊ぐらいで有料でかまわないのでどこかでセミナーを開催してくれないかなー(学会の時期をのぞく,できれば1月末か3月).
エコーガイド下末梢神経ブロックと血管穿刺
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