麻酔診療点数(保険請求)の重症患者の分類が変更されています。念願だった、肥満患者に関してもBMI 35 以上 で重症患者として請求できます。
これまでは、

ア NYHAIII度以上の心不全
イ CCS分類III度以上の狭心症
ウ 心筋梗塞発症後3月以内のもの
エ 大動脈弁閉鎖不全,僧帽弁閉鎖不全又は三尖弁閉鎖不全であって,II度以上のもの
オ 大動脈弁平均圧較差50mmHg以上の大動脈弁狭窄,僧帽弁平均圧較差10mmHg以上の僧帽弁狭窄
カ 動脈血酸素分圧60mmHg未満,又は動脈血酸素分圧・吸入気酸素分画比300未満の呼吸
  不全
キ 1秒率70%未満かつ肺活量比70%未満の換気障害
ク 治療が行われているにもかかわらず,中発作以上の発作を繰り返す気管支喘息
ケ HbA1c8.0%以上,空腹時血糖160mg/dL以上又は食後2時間血糖220mg/dL以上の糖尿病
コ 血清クレアチニン値4.0mg/dL以上の腎不全
サ Child- Pugh分類B以上の肝不全
シ Hb6.0g/dl未満の貧血
ス PT-INR2.0以上の凝固能低下
セ DIC
ソ 血小板数5万/uL未満の血小板減少
タ SIRSを伴う敗血症
チ ショック(収縮期血圧が90mmHg未満となるもの)
ツ 人工呼吸,心肺補助,大動脈内バルーンパンピング,又は透析を行っている者
テ 植込み型ペースメーカ又は植込み型除細動器を使用している者

だったが、2008年4月以降は、
ア 心不全(NYHAⅢ度以上のものに限る。)の患者
イ 狭心症(CCS分類Ⅲ度以上のものに限る。)の患者
ウ 心筋梗塞(発症後3月以内のものに限る。)の患者
エ 大動脈閉鎖不全、僧帽弁閉鎖不全又は三尖弁閉鎖不全(いずれもⅡ度以上のものに限る。)の患者
オ 大動脈弁狭窄(大動脈弁平均圧較差50mmHg以上のものに限る。)又は僧帽弁狭窄(僧帽弁平均圧較差10mmHg以上のものに限る。)の患者
カ 植込み型ペースメーカ又は植込み型除細動器を使用している患者
キ 先天性心疾患(心臓カテーテル検査により平均肺動脈圧25mmHg以上であるもの又は、心臓超音波検査によりそれに相当する肺高血圧が診断されているものに限る。)の患者
ク 原発性肺高血圧症(心臓カテーテル検査により平均肺動脈圧25mmHg以上であるもの又は、心臓超音波検査によりそれに相当する肺高血圧が診断されているものに限る。)の患者
ケ 呼吸不全(動脈血酸素分圧60mmHg未満又は動脈血酸素分圧・吸入気酸素分画比300未満のものに限る。)の患者
コ 換気障害(1秒率70%未満かつ肺活量比70%未満のものに限る。)の患者
サ 気管支喘息(治療が行われているにもかかわらず、中発作以上の発作を繰り返すものに限る。)の患者
シ 糖尿病(HbA1c8.0%以上、空腹時血糖160mg/dL以上又は食後2時間血糖220mg/dL以上のものに限る。)の患者
ス 腎不全(血清クレアチニン値4.0mg/dL以上のものに限る。)の患者
セ 肝不全(Child-Pugh分類B以上のものに限る。)の患者
ソ 貧血(Hb6.0g/dL未満のものに限る。)の患者
タ 血液凝固能低下(PT-INR2.0以上のものに限る。)の患者
チ DICの患者
ツ 血小板減少(血小板5万/uL未満のものに限る。)の患者
テ 敗血症(SIRSを伴うものに限る。)の患者
ト ショック状態(収縮期血圧90mmHg未満のものに限る。)の患者
ナ 完全脊髄損傷(第5胸椎より高位のものに限る。)の患者
ニ 心肺補助を行っている患者
ヌ 人工呼吸を行っている患者
ネ 透析を行っている患者
ノ 大動脈内バルーンパンピングを行っている患者
ハ BMI35以上の患者

となり、請求時のカタカナ記号も変更になっています。
先天性心疾患、原発性肺高血圧症、完全脊髄損傷、BMI35以上 の4項目が新たに追加されたようです。