2004年9月19日

第1回JB-POT惨敗記(3)

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そうそう、試験場の朝の異様な雰囲気について書くのを忘れていました。今回は、お台場の「ホテル日航東京」で試験が行われたのですが、試験会場に持って入れるものは貴重品だけ(筆記用具、電卓は貸してもらえます)。朝、8:30までに受付をすまさなければならないのですが、受付前にクロークがあって、そこにカバンは預けなければなりません。クローク前のロビーでは、ほとんど全員が各人、勉強してきた資料(教科書、ノートなど)に最後のチェックのために余念がなく、知った人に出会っても挨拶すらしてくれません。試験のことを知らない一般人が通りかかると皆、不思議な顔で通り過ぎていきました。恐ろしく不思議な光景であったに違いありません。
 試験は、8:30受付終了。9:00開始で13:30までには終了しました。筆記用具はもらえませんでしたが、電卓は1年ぐらいで電池がきれるものらしく、記念に?持ち帰ってよいということでした。私がもらって帰った電卓の写真です。100円ぐらいの電卓のようです。よく見ると、数字キーが微妙に曲がって取り付けられています。

2004年9月13日

第1回JB-POT惨敗記(2)

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試験の内容に対する要望です.
来年もこのレベルを保った試験を行ってください.要望しなくても,そうなるとは思いますが
今年,難しかったからといって来年の試験を易しくするのはやめてください.

試験問題は回収されてしまいましたが,公開はされないのでしょうか?
できれば公開して頂き(出版などの形でもいいです),試験問題のレベルの高さを世に知らしめるべきです.周術期の心エコーには,このようなレベル(スピード,正確性,判断)が要求されるものであることは,万人が認めることであると思います.
よく,ピヨピヨ麻酔科医が術中に心エコーに夢中になって,時間をかけてエコーを行い,麻酔管理をおろそかにしている場面を見かけますが,このようなことは,本末転倒であります.
麻酔をきちんと行った上で,心エコーを見る(心エコーで判断する)必要があります.時間をかけて,エコーをするのでなく,短時間で診断→方針決定が麻酔管理の補助となる術中エコーの役割であるはずです.麻酔管理を行いながら,短時間にエコー診断を行うには腕を上げるしかありません.この腕を上げることにJB-POTのレベルの高さが役立てば言うことはありません.また,通り一片の試験勉強だけで解答できる内容でないことが,質の高さを保つことにつながると思います.

このような,試験を企画,実施された関係者の皆様に敬意を表するとともに,感謝致します.第1回のJB-POTが受験できたことに喜びを感じています.

2004年9月12日

第1回JB-POT惨敗記(1)

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とにかく、難しい。スピードと正確な知識を要求する問題群でありました。組み合わせで解ける問題はほとんどなく、選択肢もよく考えてありました。

以前にも、書きましたが、JB-POTとは日本周術期経食道心エコー認定試験(Japanese Board of Perioperative Transesophageal Echocardiography)の略で、米国のNBE(National Board of Echocardiography )という組織の行う、PTeEXAM(Perioperative Transesophageal Echocardiography Certification Examination)周術期の経食道心エコー試験に準じて、本年度から始められた日本での認定試験です。
エコーセミナーの講師を努められた先生も、JB-POTを受験されており、噂によるとPTeEXAMに合格した方が試験問題を作成されたとのこと。講師といえども受験を免除しないところなどは、気合いの入った制度を目指している証拠でもあります。

試験は、8:30までに受け付け完了。9:00から説明開始。9:30?「科目1」エコー問題30症例(55問)を90分、15分休憩後、「科目2」5択一式問題が70問を90分で解くものです。いずれもマークシートで答えを一つ選ぶものです。
「科目1」のエコー問題では、問題を読む時間が30秒与えられ、その後1症例分のビデオが流れます(30秒)、60秒解答する時間があり、再度30秒ビデオが流れます。問題を確認する時間60秒後、次の症例に移ります。1症例につき1-3問の設問がありますが、すべてこのペースで答えなければなりません。
また、ビデオ画像はほしい画像が流れないこともあり、最小限の画像から答えを見落とさないようにしなければなりません。画像を見た瞬間に、答えにつながるものが浮かばなければお手上げです。かなり、鋭い目を持っていなければ難しいと感じました。"TEE: An Interactive Board Review on CD-ROM, LWW"などの画像をしっかりたたき込んで、考えずに解答ができる実力をつける必要があります。また、画像がわかったとしても、選択枝のレベルが高くそこでつまずくこともありました。エコーだけでなく循環器疾患やその手術手技、解剖、生理、病態など幅広く身につけていなければ問題が解けません。

「科目2」の知識を問う試験では、問題数は70問ですが、考え始めると時間のかかる問題も含まれており90分ではやや短いように感じました。内容は、エコーの原理、解剖、疾患の病態、手術手技、合併症、対処法など幅広い知識が要求されていました。また、原理や解剖、病態生理などは試験用に勉強する程度ではおぼつかないようで、本当の意味を理解していなければ解けない問題が数多く含まれていました。A Practical Approach to transesophageal echocardiographyで勉強していたのですが、これにかかれていないことも数多く出ていました。

この試験を受けてみて、とにかく降参です。試験には落第したくはないけれど,試験の内容,レベル,スピードからも実力不足を思い知らされたような気がします.この試験で落第するのなら仕方ないかという気になりました.
来年のJB-POTの前に、NBEのPTEeXAMを受けに行くかどうか現在思案中です。
ちなみにPTEeXAMは2005/5/18(水) Baltimore, MD です。
それから,JB-POTでは受験者に最後に来年の試験の日程を伝えていました.来年は岡山で9/25(日)の予定です.

来年には、某出版社から「A Practical Approach to transesophageal echocardiography」の日本語訳が出版されるという噂も聞きつけました。書籍売り場でたまたま、この本の著者が、「日本語版は出版されたか?」と聞いたところ、本屋は「来年、○興○易から出版予定」と答えていました。

2004年9月 6日

Cushingの麻酔チャート

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Ether Chartの写真が公開されている。CushingとCodmanが作成したといわれている麻酔チャートの原型である。数値を記録するだけでなく、グラフの形で表現したところがすばらしい。

日本最初のホームページ

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日本で最初のホームページを見つけました。1992年9月30日に発信されたそうです。すでに12年が経過しているのですね。msanuki.comの前身である「msanukiのホームページ」は、1996年ですから、その4年も前のことです。