2006年9月20日

第3回JB-POT受験記(2)

ちょっと気になることや疑問に思ったことをまとめておきます.
まず,受験者ですがおじさん年齢層の方々は多かったのですが,おばさん年齢層の方々をあまり見かけなかったのはなぜなんでしょう.元々,少ない印象はありましたが.JP-POTを受験している性別や年齢層のグラフが欲しいです.また地域別の分布や循環器専門病院,一般病院などの分布も欲しいところです.公開は無理でしょうか.JB-POTをTOEICの様なテストにするためには受験者層の分析をして結果送付時に結果にグラフや人数などが入っているともっともらしくなります.また,それぞれの分類別に合格率なども入っているとうれしいですね.また,テスト結果の希望として点数の表示や順位だけではなく偏差値もあればよいですね.
次に,ビデオ問題のモニターですが2人に1台というのは1人に1台にならないでしょうか.長い机の真ん中にモニターがあるので,座る場所によって右を向くか左を向くかでどうも調子が出ない方向があります.今回は首が疲れました.管理人はモニターの左に座っていたのですが,普段PCを操作するときにどちらかといえば左にモニターがあるので右を向くのはつらかったです.今回のモニターはSAMSUNGのSyncMaster152NPでした.第2回から2人に1台のモニターが導入(第1回は大型プロジェクターが前にあるだけだった)されてビデオ問題の画像が見えやすくなったのですが,もう一歩1人1台は無理でしょうか.今回も,1部屋に2台大型モニターがありましたが,1人1台になれば,これはいらないのではないでしょうか.
第3番目の気になることは問題文に難しい日本語が使われていたことです.筆記だったと思いますが,減高,増高という表現がありました.減高というのは高という文字に引っかかって選びそうになりましたが,隣の選択枝に増高という表現があったため踏みとどまりました.すこし選択枝の表現を統一してはどうでしょう.専門用語は統一されていますが,選択枝の日本語がわかりにくいものが目立ちました.ある程度は仕方ないと思いますが,日本語の表現だけでミスを誘います.これも受験者心理をついているといえばそうなのですが...

昨年,このブログで1冊だけ日本語訳が出て欲しい本として希望した「Practical Perioperative Transesophageal Echocardiography」は,エルゼビアから青本「実践周術期経食道心エコーマニュアル?基本と応用?」という日本語訳本として出版されました.なんと原著の英語版より日本語版が安いです.この本に書かれている用語は紫本「周術期経食道心エコー実践法」と違っているところが,数カ所あって同じものを指しているということに気づくのにちょっと時間がかかります.用語(構造物やVIEWの名称など)は紫本の方にあわせて覚えておくとよいと思います.この2冊は必須でしょう.今年は,青本を直前に見ている方が多かったです.

もう一つ,日本語訳の希望を言えばCD-ROMの日本語訳を希望します.TEE: An Interactive Board Review on CD-ROM Morse(2002 LWW)です.特にMacintoshでの使用はOS9でしかできないので原著は不便です.また,英語の選択肢を試験に精通した方々が日本語に訳してくださることを望みます.もしくはJB-POTの過去問のビデオ問題集の解説付き出版を望みます.JB-POTのハイレベルを他科にも知らしめることができるでしょうし,受験者に時間制限のある中でのビデオでの判定という勉強方法を提示することにもなります.

最後に,このブログでJB-POTを話題にすることが多かったので,JB-POTのカテゴリーを設けました.左のカテゴリー別からJB-POTを選択すると過去の関連記事がまとめて読めます.管理人は,このまま行くと永遠にJB-POT受験者兼JB-POT評論家になりそうです.今年もJB-POTterには,なれそうにありません.