2006年2月17日

エアウェイ

歯がない患者さんのバッグマスク換気の時に,エアウェイ(口腔)を活用しているだろうか.歯がないときにはマスクがフィットしにくく漏れができてうまく換気できないことがあります.そういったときに3つの方法があります.(1)頬をふくらますようにガーゼを両頬(口腔内)に詰めて換気を行う,(2)マスクを下唇の下に潜り込ませて無理矢理フィットさせる,そして最後がゲデルのエアウェイを入れて換気を行う方法である.このエアウェイ,バーマンだとちょっとうまくいかない.ゲデルのエアウェイ(スミスメディカル)が,一番やりやすいように思います.どうしてか?エアウェイの上端についているツバの大きさが違うのです.一度,実際に比較してみましょう.
ちなみに,この話題は「麻酔科研修チェックノート」p.220-222に出ていますので持っている方は参考にしてください.ゲデルのエアウェイは図4-1-5の上段の写真の上のもの,バーマンは上段の写真の下のものです.経鼻エアウェイは,一緒のページに出ていますが頬のこけた方のマスク換気にはそれほど役に立ちません.