2009年1月25日

後手後手(ごてごて)の麻酔

久しぶりに、すごい「ごてごて」のますいを見た。「こてこて」ではなく「ごてごて」である。「こてこて」とは関西人の度合いを示すものであると認識しているが、その「こてこて」ではなく、「ごてごて(後手後手)」である。「ごてごて」には、(1)「こてこて」を強めていう語。ごってり。(2)くどくどと言うさま。という意味もあるので、漢字で「後手後手」と書いた方が、いいだろう。
「後手後手」の麻酔は、管理人がもっとも嫌う麻酔である。なぜ、後手に回るのか?それは、術野で何をするのか、患者がどのように変化するのかが理解できていないか、麻酔薬の使い方がわかっていないか、モニターの見方がわかっていないか、そのすべてがわかっていないかである。そうでないとすれば、後手の麻酔であることが日常茶飯事で、そのことを重要視していないかである。はじめの方の理由であれば、教育をすることで治る可能性はあるが、後ろの方の理由では教育も無理である。まず、自分の麻酔をブラッシュアップしようという気持ちがなければ治らない。常に、これで良かったのだろうかという振り返りの気持ちが大切なのである。上手な麻酔を見学して、自分の麻酔を振り返るチャンスが必要なのかもしれない。
あまり「ごてごて」いいすぎると嫌われるのでこの辺で・・・

こてこて用語の基礎知識こてこてらんど

2009年1月 9日

エアラリマ

エア挿管は、教えているがエアラリマは教えているところは少ないだろう。エアラリマだって、エア点滴確保やエア動脈ライン、エア内頚静脈穿刺だって可能である。エアものの注意点は、手技の確認だけにならないで欲しいということである。どこで何をとって、何をいれるだけではいけないのである。エアギターが、本当に弾いているかのように見える、いや、本物以上に臨場感があるのはその特徴をよく捉えて、オーバー気味に動作を目立つように、かつウソっぽくないように微妙な手つきで行っているためである。それと同様に、本物のエア挿管やエアラリマだって、本当にやっている様に見せて欲しい。エアができるのは、本当にその手技のコツを理解しているからだと思っている。
よく見ていると、初心者のエアものは、"手つきが怪しい"。この手つきの怪しさが、なくなったとき、その手技をまともに理解していると評価してよい。指導の皆さんは、エアものの評価をするときにもう少し、コツや感覚などを入れて教えてはいかがだろう。エアものを教えるだけでも、研修医の先生たちと細かい話ができますよ。
それからもう一つ、エアものははじめ、道具を使ってやってみたのち、道具なしでできるように練習するのが王道です。道具や人形(模型)を使ったエアラリマから道具を使わないエアラリマへという流れです。

2009年1月 8日

あらためて、攻める麻酔

ある日の話。場所は不詳。麻酔科専攻医(3年目)の先生が麻酔を終了してリカバリールームで、患者さんがシバリングをおこしていた。そこに、通りかかったある麻酔科専門医先生が、厳しいコメント「術中から攻めとるんか?」。アルチバだからというのはいいわけにはならない。体温の低下があればアルチバでなくてもシバリングは起きる。「術中から攻める」というのは、管理人も常日頃行っていることだが、攻めの姿勢がない場合は、覚醒してからそのようなイベントが生じる。
「術中から攻める」ことは、当たり前であるが、麻酔に集中していなければ、攻めることはできない。また、どんなことを、どんな対応をすれば攻めることになるのかというのも、麻酔科専門医として考えるべき問題である。「術中から攻める」というのは、そのときそのときにできることを、きちんと積み上げたときに出る結果であって、何も変化がないように見える麻酔管理のなかで、常に自分が「攻めている」実感をもてることが大切である。なにか起きたときには、その前の対応がまずいのである。
「術中から攻めとるんか?」:これは、使える言葉である。