2008年6月20日

「安心と希望の医療確保ビジョン」の疑問

「麻酔科については、現在、国が標榜資格を定め許可しているが、専門医制度の整備状況を踏まえ、規制緩和を行う。」と厚生労働者が2008/6/18に発表した「安心と希望の医療確保ビジョン」に書かれている。これって、麻酔科を標榜するのに許可がいらなくなるだけで、どこの病院でも"麻酔科医"がいなくても、麻酔科と看板にかけるということになるだけです。麻酔科医の養成に力を入れないで、ますます国民に不安をあおる結果になってしまう。麻酔科医がいなくても看板に麻酔科と表示できるということは、病院の選択をするときに「貴院には資格を持った麻酔科医の先生がいますか?」を患者自らが聞かなければならなくなるのではないだろうか。
結局、麻酔科医を養成する努力をしないで、表面だけとりつくろっても何の解決にもならないのではないだろうかと思います。管理人にとって今回の「安心と希望の医療確保ビジョン」は、ますます意味不明なわけです。表面だけ安心させてどうするんでしょうか?
ほかにも、救急に関する部分なんかはいかがなもんでしょうか。まさに「絵に描いた餅」ではないでしょうか。

■「安心と希望の医療確保ビジョン」(PDF