2008年9月17日

戦いは、手術の前から始まっているぞ!!

先週、初期研修医が麻酔導入した後に、ボーッとしてたので、いつものノリで「戦いは、手術の前から始まっているぞ!!」と言ったら、研修医にではなく、そばで聞いていた看護師にえらくうけてしまった。「さぬちゃん語録」に記載されたらしい。
最近、研修医に説明していると看護師が耳をダンボにして説明を聞いているのがよくわかる。研修医向けの説明は、看護師にもちょうどいいぐらいの難易度らしい。それを逆手にとって、今の病院に職場が変わってからわざと、大きめの声で研修医に説明するようにしている。もちろん、看護師で耳をダンボにして聞いている人たちのためにだ。それが、今回はうけたらしい。
外勤先の病院でも、いろいろ聞かれることがある。初期研修医に教える程度の内容を、求められることが多くなった気がしている。たしかに、いろいろなレベルの看護師さんがいるが、以前よりバリエーションが出てきたのは事実である。うっかりすると、かなり高度な内容を要求されることがある。

ほんとは、"手術の前から"ではなく、"麻酔の前から"の言い間違いなんだけどね。"麻酔"だったらもっと前なんだけど、"手術"と言った方がよかったかも。要するに、術者は手洗いに行っているときにも麻酔科医は患者の状態を落ち着かせるために戦っているんだということだから。
たしかに、先週の患者さんは、麻酔をタイトにコントロールしないといけない様な、それなりにリスクが悪い患者さんだった。その認識なく、ボーッとしている研修医に葉っぱをかけようとして言った言葉だったのだ。