やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き...厚労省調査
2009/6/10付けの読売新聞に「やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き...厚労省調査」が出ている。これによるとBMIによって40歳時点の平均余命を求めている。40歳から何年いきられるかということ。BMIのみではどんな病気があるか、どんな食生活か、どんな仕事(ストレス具合)かなどはわからないが、一つ指標としてはおもしろい結果であると思う。宮城県内の40歳以上の住民約5万人を対象に12年間、健康状態などを調査した。BMI<18.5(やせ)、18.5≦BMI<25(普通)、25≦BMI<30(肥満ぎみ)、BMI≧30(肥満)とすると、長生きの順に、肥満ぎみ>普通>肥満>やせの順であった。しかし、肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額は男性が平均1521万円、女性が同1860万円。どちらもやせた人の1・3倍かかっていたという。太っていると、生活習慣病などで治療が長期にわたる例が多く、高額な医療費がかかる脳卒中などを発症する頻度も高い可能性があるという。この結果を、記事の内容のみから解釈すると、「太っている人は生活習慣病などで、医療費を1.3倍使いつつも、やせた人より長生き」ということになる。
次のステップとして、BMI別の医療費の支払いを論じることになれば、太っている人は医療費の自費負担の支払いを1.3倍にしてみようという考えは出てこないだろうか。こうすれば、医療費の削減につながるかもしれないのに。
さて、麻酔料金の算定では、BMI 35 以上の肥満患者を重症患者として算定できます。しかし、2割増しです。BMI≧30で医療費がそんなに違うのなら、BMI≧30で3割増しにしてくれないかなー。下記のサイトにあるとおり「肥満は安全な手術の敵!」です。
あくまでも、管理人の想像の域を超えないが、BMI<18.5(やせ)、18.5≦BMI<25(普通)、25≦BMI<30(肥満ぎみ)、BMI≧30(肥満)とすると、長生きの順に、肥満ぎみ>普通>肥満>やせの順であるのは妥当な結果だと思う。
本当にあくまでも想像であるが、肥満、やせというのは、ただ体重が重い、体重が少ないという意味ではない。病的に重い、病的に軽いのである。
つまり、通常に生活していれば普通あるいは肥満ぎみに分類されるのであるが、栄養の吸収が悪かったり、どんなにがんばっても食べられなかったりするのが"やせ"に分類される。また、アスリートなどは、鍛えると筋肉がつく、またパワーをつけるために食べるために、病的なやせ状態にはならない。むしろBMIでいうと普通よりは肥満ぎみに分類されてしまう。病的な"肥満"を集めると運動をして筋肉がつきすぎて肥満に分類されている人はすくなく、不健康に肥満になっている人が多く含まれているのではなかろうか。そんな風に想像してみると、肥満ぎみ>普通>肥満>やせは納得できてしまうのである。"肥満ぎみ"という言葉はまずいのかもしれない。むしろ、"標準体重超"ぐらいの表現がよいのではないか。病的に太っていたり、病的にやせていたりする場合のみを「肥満」「やせ」と表現するのがよいのではなかろうか。とすると、管理人風表現では、標準体重超>標準体重>肥満>やせ と表現できる。いかがだろうか。