独りよがり麻酔症候群?
プロ麻酔科医さんのところに「独りよがり麻酔症候群」という記事が出ている。
この記事によると、「独りよがり麻酔症候群」とは
>初期研修医では稀だけれど,麻酔科後期研修医では経験年数とともに徐々に頻度が増す疾患。
この一群は指導医とともに麻酔を担当しているにもか関わらず,あたかも指導医がその場を離れるのを見計らっているかのようなタイミングで指示していないことを行なってみたり,指導医に相談すべき事象が発生した際に自分の判断で治療を行なってしまうのが特徴。
ほとんどの場合,誤ったことはしていないため,強く修正しずらいし,叱責する必要も無い。
少ない経験を根拠としているため,自分が行なっていることが確信に変わっていく可能性がある
>鬼ほども恐ろしい指導医であったり,指導医を強くリスペクとしている研修医では見られない症状であある。
どちらかというと後者の関係は健全だし,美しい。
同じような経験は、管理人にもある。もちろん、指導医としてだが。。。
いろいろ、やってみたいと思うのはわかるが、根拠に乏しく、直感や風習にとらわれた行為であることが多い。
間違っていないかというと、考えが間違っていると思うこともある。
管理人は、大抵のことは許容するが、明らかに考えが間違っていることに対しては、厳しく指導する。
特に、患者を危険な目に陥れた場合には、鬼よりも怖いと言われている(これまでに、管理人を激怒させたのは2人しかいない)。
根拠があって、説明ができて、それが思った通りに運べば、やり方が異なっていても問題はない。ただ、なんとなくやってみた。根拠はない。そして、失敗したというのは大問題である。
大抵は、○○先生に習った。○○先生のやり方といういいわけが、多いのも事実である。○○先生の本質を理解しないで、うわべだけをまねた結果であることが通例である。
不完全な故に間違った行為を行ってしまっている。本人は正しいと思い込んでいるのだから、修正はむずかしい。
しかし、真意を聞き出し正しい考え方を伝授するのが、指導医である。放置するのはいけないと思う。
最近、若手の先生が危険なことをしていても、注意しない指導医を見かける。気づかないのか、注意をすると関係が悪くなるとおもっているのかわからないが、こういった指導医は問題である。間違っていることは間違っている、正しいことは正しいと、修正できないのは指導医ではない。どういった方法で、教えるかが大切である。
○○先生の真意を汲んだ方法を教えてあげるのがよい。また、うまくいかなかった理由も説明できると、指導医としての評価は高まる。
るなさんのコメント
プロ麻酔科医さんの「自分も成長するために」
を読むと、指導医としての方向性は同じだと思い、安心する。