2010年9月18日

プレゼンテーションの相手(聴衆)

同じテーマで話をする場合でも、プレゼンテーションを聞いてくれる相手(聴衆)によって内容(話の流れ、深さ、構成、スライドに書くこと)が異なる。当たり前と思われるかもしれないが、それがプレゼンターが一番はじめに知りたいことである。聴衆のレベルがばらばらだと、話を一番下のレベルに合わせる必要がある。そうすれば、レベルの高い人はつまらないと思う。逆に、一番高いレベルにあわせると、ほとんどの人がわからない。中間に合わせても、上と下の人たちからは批判が出る。
管理人が、講演を依頼されたとき聴衆のレベルはどのくらいかを、一番はじめに尋ねる。学会や研究会であればだいたい想像がつく。問題なのは企業の主催あるいは職種の違う方々への講演である。この場合は、だいたいこれぐらいという感じで、プレゼンを用意しておいて、当日、聴衆の反応を見て講演中に再調整が必要になる。反応をみながらなので、ちょっとした駆け引きが必要である。最初の「つかみ」の部分で、それがわかれば、結構うまくいく。
最近、ちょっと困っているのがWEBやビデオによる講演である。内容に関しては、用意はできるのだが、聴衆の反応が全くわからない。ひょっとすると、つまらないかもと思い始めると、話の流れが悪くなる。学会では、結構、プレゼンがうまいと思う先生でも、聞いていると当たり前のことを強調して時間をかけて説明したりしている。これは、聴衆の反応が見られないために微調整が全くできないためである。また、棒読みに聞こえたりするのも、そのせいだと思う。