2010年7月26日

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

jobspresen_.jpgThe Presentation Secrets of Steve Jobsの日本語訳である。18の法則とは、
(1)構想はアナログでまとめる
(2)一番大事な問いに答える
(3)救世主的な目的意識を持つ
(4)ツイッターのようなヘッドラインを作る
(5)ロードマップを描く
(6)敵役を導入する
(7)正義の味方を登場させる
(8)禅の心で伝える
(9)数字をドレスアップする
(10)「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
(11)ステージを共有する
(12)小道具を上手に使う
(13)「うっそー!」な瞬間を演出する
(14)存在感の出し方を身につける
(15)簡単そうに見せる
(16)目的に合った服装をする
(17)台本を捨てる
(18)楽しむ
である。どれも、いまさらながら、思い当たる節がある。ジョブズを研究している管理人にとっては、シーンが思い出せるモノばかりだ。内容的にはたいしたことはないが、これを活字に表したというところが、ほめるべきところなのだろう。
この書籍の中で、もっとも管理人が共感するのは、ジョブズの奥義に関しての一節である。p.65大切なことをやろう、に登場するくだりである。
"スティーブ・ジョブズの「奥義」は「話し方」だとデウッチマンは言う。では、どのような話し方があれほどの引力を発揮しているのだろうか。ジョブズが語るとき、そこには情熱があり、勢いがあり、活気がある。その情熱がどこから来るのか、ジョブズ自身が語った言葉がある。「・・・」"というところである。そう、プレゼンの画面ではなく、「話し方」であるのだ。スタンフォード大学の卒業式祝辞のビデオでも、おわかりだろう。あの状況では、スライドはつかえない。言葉、いや、話し方がすごいのだ。
 この書籍の日本語訳に関して、気に入らないところがある。
「stay hungry ! stay foolish !」を「ハングリーであれ。分別くさくなるな。」と訳しているところである。これは,「ハングリーであれ。固定観念にとらわれるな。」と訳してほしかった。
ともあれ、一度、読んでみてほしい書籍であるので紹介しました。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則(amazon.co.jp)
スティーブ・ジョブズの感動スピーチ(翻訳)
Stay Hungry. Stay Foolish.(Aloha Mahalo Yoshi's Room)