2011年9月23日

(続)テレビドラマと生体情報モニタ

テレビドラマに出てきた生体情報モニタの機種がわかるくらいになると、モニタの形に注目するようになる。モニターの波形や数値の表示パターンやソフトボタンの大きさ、ハードボタンやノブの配置、箱の大きさ、箱の色、枠の太さ、アラームランプの形や位置、取っ手の色や形などである。もちろん架台の形などである。ドラマでは、病棟や手中治療室などが多くモニタ単体で出てくるためわかりやすい。しかし、手術室のシーンでは単体で出てこられると違和感があるのである。手術室では麻酔器に載っているモニタが出てきたほうがリアルである。これまで、麻酔器と一緒にモニタが出てきたのは、風のガーデンぐらいでしか見たことがない。このときは、GEの麻酔器(おそらくエスティバ)の上にPHILIPSモニタ(おそらくMP-70)が載っていた。白鳥先生が経食道心エコーで下壁の動きが悪いと言っているシーンである。そのときの経食道心エコーはPHILIPSのiE-33のようであった。GEの麻酔器とGEモニターの組み合わせ(おそらく麻酔器はエイシスとモニタはS/5、背面だけ)の手術室が映るシーンもある。眼科の手術で交代に入る別の手術室には、GEのエスティバと日本光電のBSM-5100シリーズ。廊下には日本光電のBSM-4100と思われるものが映っている。また、別の病院で行う二神氏の手術シーンでは、GEのエスティバとPHILIPSのMP-70とおもわれるものが映っている。さらに、救急室のシーンではGEのエスティバにPHILIPSのMP-70が載ったもの(なぜだかここで、N医大のS教授が手術をしている)と、MERAの麻酔器と日本光電のBSMシリーズの組み合わせを見ることができる。これほど、多くのメーカーの麻酔器やモニタの組み合わせが見られるのは、風のガーデンの第1話のみである。すごいと言うしかない。
残念なのは、フクダ電子コーリンのモニターが出ていないこと。麻酔器についてはドレーゲルアコマのものが見られないことである。もっと積極的にメディアに登場させて欲しいと思うぞ。
なお、フクダ電子や日本光電はWEBサイトにメディアに登場した機種を載せているが、最近のものしか載っていない。

「ドラマや映画に登場する機器」
フクダ電子
日本光電


「麻酔器のメーカー」
ドレーゲル
GEヘルスケア
アコマ
MERA


「モニタのメーカー」
フクダ電子
オムロンコーリン
日本光電
PHILIPSヘルスケア
GEヘルスケア