2012年9月27日

AZ社インターネット生放送の反響

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今週の外勤で、外勤先の手術室の師長さんに「見ましたよ。おもしろかったです。」と声をかけられた。怪訝な顔をしていると、「AZのインターネットの麻酔の講義ですよ。」「○○先生と一緒に勉強させてもらいました。」
このAZ社のインターネット放送は、事前登録が必要で、おそらく麻酔科医しか見ていないだろうと思っていたのに、、、ちょっと驚いた。たしかに、誰か一人が登録して、その施設でプロジェクタにPCを接続して大画面で表示すれば大勢で見ることが可能である。いいことを教えてもらった。

2012年9月26日

OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜

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OPUS_tatsuro.jpgAmazonから注文しておいた「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(初回限定版)」が届いた。ジャケットの絵がかわいすぎる。早速、iTunesで聞いてみる。山下達郎ざんまい!懐かしい曲がクリアなサウンドでよみがえっている。
達郎の活動を3つの時代に分けたCD3枚組構成である。1976年のソロデビューから35年というアニバーサリーイヤーを記念してリリースされた。
シュガー・ベイブ時代から現在に至る数々の名曲の中から49曲を達郎本人がセレクトし、リマスタリングを施したらしい。

この初回限定盤には、ボーナスディスクがついている。山下達郎のボーナスディスクはいつも楽しみにしている。今回も、当たりだ。数日は、OPUSが移動中や家でのリラックスタイムのお楽しみになりそうだ。

OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(初回限定版)

2012年9月10日

Sanuki塾、入塾選抜試験

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sanucn.png私が麻酔を指導する症例についた初期研修医2年目や後期研修医にSanuki塾を開催している。あらためて、時間を取って講義しているのではなく、実際の症例についてその場その場で、麻酔管理の背景にあるものや技術的なポイント、医師、麻酔科医として考えるべきことなどを解説する。それを「Sanuki塾」と称する。最近は、「Sanu塾」ともいうらしい。この名称は、私がつけたモノではなく、自然発生的についたものである。さて、このSanuki塾の入塾選抜試験問題を公開しよう。筆記試験ではなく、口頭試問なので、要領よく答えなければならない。この試験の答えによって、どの程度の秘伝を公開するかどうかが決定する。さて、あなたはどの様な答えを述べるだろうか。時間にもよるが、このうちから2問程度を聞くことが多い。



「Sanuki塾入塾試験問題」(一部抜粋)

(1)手術の際にはなぜ麻酔をするのか?麻酔をせずに手術をすると何が起こるのか?順序立てて要領よく答えなさい。

(2)全身麻酔とセデーション(鎮静)の違いは何か?


(3)術直後(手術室内で)に全身麻酔から覚醒したと言って良い状態とはどの様な状態か。できなければならないこととできなくても良いことに分けて答えなさい。

(4)全身麻酔の際に、絶対に気管挿管をしなければ(しておかなければ)手術ができない症例とその理由をのべなさい(難問)。

(5)患者と術者にとって良い麻酔とはなにか。局所麻酔(区域麻酔)と全身麻酔のそれぞれについて答えなさい。それぞれの例を挙げて答える。術中と術後についても述べなさい(難問)。

2012年9月 8日

全力ですか?

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「全力ですか?」

久しぶりに、「全力」という言葉を聞いた。「全力ですか?」とは、集中治療病棟で抜管前に吸痰をしようとしたときに、リザーバー付きのアンビューバックに流す酸素について、ある看護師さんが発した言葉。「もちろん、全力で!」と答えたら、非常にうれしそうだった。「全開」の意味だと、すぐにわかったが、その場面では「全力」がふさわしい言葉だと思った。
もともと、「全力」という言葉が大好きな管理人である。物事を行うときに力が入りすぎて、空回りしてはいけないが、すると決めたとことは全力で行いたいと思う。数年前に流行った、スキマスイッチの全力少年が頭の中を回っている。術後患者の今日の抜管のテーマは全力少年であった。この全力少年の歌詞が、鋭いところをついている。いつもこの曲が、ぐるぐる回ったときにはこのフレーズがついて離れなくなる。
そのフレーズとは、2番そのもの。


遊ぶこと忘れてたら老いて枯れんだ
ここんとこは仕事オンリー 笑えなくなっている
ガラクタの中に輝いてた物がいっぱいあったろう?
"大切なもの"全て埋もれてしまう前に
さえぎるものはぶっ飛ばして まとわりつくものかわして
止め処ない血と涙で渇いた心臓潤せ
あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
怯えてたら何も生まれない
澱んだ景色に答えを見つけ出すのはもう止めだ!
濁った水も新しいひかりですぐに透み渡っていく
積み上げたものぶっ壊して 身に着けたもの取っ払って
幾重に重なり合う描いた夢への放物線
紛れもなく僕らずっと全力で少年なんだ
セカイを開くのは僕だ
視界はもう澄み切ってる

1番は全力少年、2番は全力中年の歌だと思っている。

youtube「スキマスイッチ/全力少年」
youtube「全力少年 スキマスイッチ&小田和正 」


2012年9月 6日

ミズチバ撲滅大作戦

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IMG_1054.jpg現在、「ミズチバ」が通じない麻酔科医はいないだろう。「ミズチバは人災である」と管理人は断言する。ミズチバとはアルチバ(一般名レミフェンタニル)というバイアル瓶に粉の状態で入っている麻酔用の超短時間作用性の麻薬を、生理食塩水に溶解したつもりで生理食塩水を投与することである。なぜ、このようなことが起きるかは以前にもこのブログで解説(ミズチバ、ウスチバ、ユカチバ、ユルチバ、トメチバ、ウソチバ、カラチバ)した。ミズチバ防止のために、システムで対応しようと考えたが、実際のモノが入っているかどうかは別問題である。これに関して、以前に、アルチバのバイアルに注射器に貼るシールがなく、別付けでまとめてシールが存在することがいけないと書いた。そうしたら、ヤンセンさんはついに、アルチバから切り取り線で注射器に貼るシールがはがれるようにしてくれた。そうしたら、ミズチバは防止できると考えた。この発想は、きちんとアルチバを注射器に希釈する手順が守られているという前提である。その手順とは、(1)注射器に必要量の生理食塩水を吸う。(2)アルチバを溶解する。(3)アルチバのバイアルからシールを切り取って貼る。これで、1本目のミズチバはなくなるだろう。次が問題である。1本目のアルチバのから注射器を再利用している場合には、2本目(3本目)以降のミズチバが発生するリスクがある。賢い読者は、気づいたとおもうが、1本目のシールがすでに貼られてるからである。そこで、アルチバの溶解には注射器は再利用禁止令を出す。これで、大丈夫のはずだ。これでも、まだだめである。昔のアルチバシールが大量に余っていて、それを貼るモノが出てくるのである。昔のアルチバシール回収キャンペーンをやってくれないかなー。アルチバシールをすべて回収できたら、クレヨンしんちゃんの携帯ストラップをくれるとか。なぜ、クレヨンしんちゃんなのか。それは、管理人がここ数年行っている、アルチバのバイアルのお尻を見せる大作戦に起因する。アルチバは粉で提供されているので、溶解していない場合には白いが、空瓶のばあいには透明だからである。みなさんもクレヨンしんちゃんのお尻をおもいだして、アルチバのお尻をチェックする作戦を行ってみてはいかがだろうか。アルチバに色をつけてほしいとかいう要望が出ていると聞くが、それほど、ミズチバは深刻なもんだいである。超強力な鎮痛薬を投与していると安心していると、それは水を投与していて、麻酔とはかけはなれた状態になる。すべての人がパニックに陥る可能性がある。

kureyon.png

指導医たる者、ミズチバを見破るだけの力が必要である。ミズチバだったら、バイタルサインはガタつくし、他の麻酔薬が大量に必要だし、高いBIS値が継続する。体動もおきるかもしれないし、、、覚醒傾向がつづくのである。
そういった状態になる前に、ブツを確認することが大切である。

そうそう、昔、管理人が研修医の頃、一つ上の先輩に言われたことを思い出した。「麻酔準備をしている最中に、どんなに偉い先生に用事をいいつけられても、確認ができるまでは作業を途中でやめないこと!」これは、薬剤の希釈にもいえるのであるが、機器の点検などにも通じることである。

ミズチバ、ウスチバ、ユカチバ、ユルチバ、トメチバ、ウソチバ、カラチバ

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