2011年3月11日
2010年10月24日
医学中央雑誌編集委員会出席後記
今年から管理人は医学中央雑誌の編集委員にさせていただいた。先日、編集委員会に出席したので、その感想を含めて今後の展望やら要望に関してメモを残したいと思う。
編集委員会に出席して感じたことは、超有名な先生(医学書や医学雑誌をみると必ず名前が出ているようなすごい先生)からなる会であるということ。管理がサインをもらいたい先生がたくさんいるということだ。
さて、編集委員会はというと編集方針を担当する委員会らしい。この委員会が年に1回しか開かれない意見を求める委員会だとすると、編集委員会という名前がふさわしいかどうか。たぶん、昔は編集方針のみを決める委員会だったのだろう。今は編集方針だけでなく、どのようなデータベースを作るか、どのように使えばユーザーが便利になるかを考えなければならない時代になっているため、そのたぐいの方向性なども示される。名前を再考するか、別の委員会を創設する必要があるのではないだろうか。
今後の医学中央雑誌のあり方にも関わる問題であるが、せっかく入力している日本語文献データベースをどのように検索するかだけでなく、どのように解析するか、そしてそれから新たな使い道を生み出す必要があるのではないかということである。
私のお隣の席の先生とも意気投合したのだが、使い道の研究をする部門を創設したらどうだろうか。PubMedとは明らかに異なる性格のデータベースなので、同じ方向性でよいわけがない。日本語文献データベースがどのように使われるかをよく考える必要がある。また、どのような職種がどの様な使い方をしているか、何のために使っているかをよく分析して、それぞれの使い方に最適化した検索結果を(それとなく)提示することが必要であると思う。
データベースは抄録がすべてついていなくてもよいが、カバーする範囲は網羅的である必要がある。特に、日本語の場合、各施設や部署(学会の専門医や認定医のチェックでも必要かもしれない)の業績データベースとして使用可能なので、それらを網羅できる範囲が必要である。また、学会や企業が発行する医学雑誌(や看護学雑誌)で、採択されていない雑誌にたいして、向こうから採択をお願いされるような知名度に引き上げる必要がある。medlineやインパクトファクターのように、それに掲載されること自体がステータスになるようなデータベースを目指すべきだと思う。載せてあげるという態度ではなく、自然にお願いされるというニュアンスで。
知名度を上げるために宣伝することが大切なのは、言うまでもない。データベースの権利を売ること以外に、社会的に歴史があって(1903年:明治36年創刊)、日本語の医学文献をほぼ網羅している(しつつある)ものであることや、それから引き出されるものは役に立つ(ここを、どのような形で役に立つかを提案できることが大切)ということを宣伝する部門が必要なのではないだろうか。
現時点で気づいたことを、いろいろ書いてしまったが、どういった方向性で発展させるかということは、全ての組織において常に考えておくべきことであると思う。
医学中央雑誌がどのように変わっていくのをみるのが楽しみになってきた。
2010年7月26日
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
The Presentation Secrets of Steve Jobsの日本語訳である。18の法則とは、
(1)構想はアナログでまとめる
(2)一番大事な問いに答える
(3)救世主的な目的意識を持つ
(4)ツイッターのようなヘッドラインを作る
(5)ロードマップを描く
(6)敵役を導入する
(7)正義の味方を登場させる
(8)禅の心で伝える
(9)数字をドレスアップする
(10)「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
(11)ステージを共有する
(12)小道具を上手に使う
(13)「うっそー!」な瞬間を演出する
(14)存在感の出し方を身につける
(15)簡単そうに見せる
(16)目的に合った服装をする
(17)台本を捨てる
(18)楽しむ
である。どれも、いまさらながら、思い当たる節がある。ジョブズを研究している管理人にとっては、シーンが思い出せるモノばかりだ。内容的にはたいしたことはないが、これを活字に表したというところが、ほめるべきところなのだろう。
この書籍の中で、もっとも管理人が共感するのは、ジョブズの奥義に関しての一節である。p.65大切なことをやろう、に登場するくだりである。
"スティーブ・ジョブズの「奥義」は「話し方」だとデウッチマンは言う。では、どのような話し方があれほどの引力を発揮しているのだろうか。ジョブズが語るとき、そこには情熱があり、勢いがあり、活気がある。その情熱がどこから来るのか、ジョブズ自身が語った言葉がある。「・・・」"というところである。そう、プレゼンの画面ではなく、「話し方」であるのだ。スタンフォード大学の卒業式祝辞のビデオでも、おわかりだろう。あの状況では、スライドはつかえない。言葉、いや、話し方がすごいのだ。
この書籍の日本語訳に関して、気に入らないところがある。
「stay hungry ! stay foolish !」を「ハングリーであれ。分別くさくなるな。」と訳しているところである。これは,「ハングリーであれ。固定観念にとらわれるな。」と訳してほしかった。
ともあれ、一度、読んでみてほしい書籍であるので紹介しました。
■スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則(amazon.co.jp)
■スティーブ・ジョブズの感動スピーチ(翻訳)
■Stay Hungry. Stay Foolish.(Aloha Mahalo Yoshi's Room)
2010年7月18日
モチベーション3.0
「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」は、ダニエル・ピンク氏の「Drive: The Surprising Truth About What Motivates Us」の日本語訳である。いわゆるビジネス書である。3.0というのは、バージョン3.0の意だろう。
コンピューター同様、社会にも人を動かすための基本ソフト(OS)がある。
〈モチベーション1・0〉...生存(サバイバル)を目的としていた人類最初のOS 。
〈モチベーション2・0〉...アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけによるOS。ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る。
〈モチベーション3・0〉...自分の内面から湧き出る「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。
モチベーション3.0では、自律性(自立性ではない)、マスタリー(熟達)、目的(本質的な人生の意義や目的のこと)をキーワードとしたアップグレードが必要。タイプXではなくタイプIとなることが求められている。
ただ、これを組織の、特に経営のために給与を制御するためのロジックに使う人たちが出てくるのではないかと懸念する。管理人は、モチベーション3.0で、<目的>以外は実践できると思うが、本質的な人生の意義やその目的をドライブにして動くというところだけは、難しいと思った。その行動が常に人生の目的にあっていることはないのである。その目的とブレないで行動することなどとうてい無理である。仏門にでも入るかな。
それ以外は共感できる内容である。是非一度、読んでみてほしい。
2010年3月 7日
パーツのぱのもとらさん
週アス(週刊アスキー)の表紙を見て「あっ、もとらさんがでている」と中学生の娘に言われてびっくりした管理人である。最近、週アスを、熟読していたようである。週刊アスキーに連載中の「パーツのぱ」に出てくる、もとら(本楽)さんを中学生の女子が知っているのも不思議である。よく聞いてみると、「ハニカム」、「カオスだもんね」、「東京トホホ会」、「WEB0.2」、「仮想報道」、「電脳なをさん」、「松井のIT用語」なども毎週チェックしているらしい。白黒ページばかりである。肝心のカラーページに出ているPC関係の内容は、ちんぷんかんぷんで理解不能という(それはそうだろう)。最近、週アスが定位置から移動している理由は、娘が読んでいたからであったのだ。
2010年1月30日
忘却の整理学
管理人の大学時代に何度も読んだ(愛読書?)「思考の整理学」(外山 滋比古)の続編ともいうべき書籍が出版された。その噂は聞いていたが,実物を書店で発見して,早速読んでみた。「忘却の整理学」である。この著者の文章は,すんなり頭に入ってくる。大学時代に読んだ「思考の整理学」の時の感覚が戻ってきた。わかりやすいというよりも生理的に受け入れやすい文体なのである。「思考の整理学」でもっとも気に入っていたのは「とにかく書いてみる」の1節だった。「忘却の整理学」を読んだ後で、読み返してみた。この著者の文章は、今でいうブログ風の文体なのである。大先生には大変失礼な表現だと思われるかもしれないが、管理人の最大のほめ言葉なのである。行間に含みがあるエッセイ集といえば、当たるだろうか。
2008年4月22日
2007年9月12日
最新EndNote活用ガイド デジタル文献整理術[第3版]
「最新EndNote活用ガイド デジタル文献整理術」の第3版が発行されます。Amazonで予約受付中です。今回の改訂ではEndNote WEBについても1章を設けて解説しました。ぜひ!
■デジタル文献整理術 第3版(克誠堂)
2007年6月16日
高野進流 日本人のための二軸走法
「高野進流 日本人のための二軸走法」を本屋で立ち読みしていて見つけた.むむ..
すごいぞ.これまでになかった,二軸操作のトレーニング方法が,かかれている.買ってしまった.
結局,重心移動がうまくできるようにするトレーニングである.DVDがついており,非常にわかりやすい.
「日本人は骨盤が後傾しており下肢の前面の筋肉が発達している.西洋人は骨盤が前傾しており下肢の後面の筋肉が発達している.」この違いを認識するところから西洋人の走りを理解するところから始まる.
2軸の操作では「蹴るのではなく膝で地面を押さえるようにのばしていくイメージ」.これは走りも歩きも一緒である.
2007年6月 8日
Amazonプライム
アマゾンが年会費3900円で配送料無料、「お急ぎ便」使い放題という会員制サービス「」を始めた.これにより、関東地域では早くて当日、それ以外の地域では早くて翌日の配送が可能.
Amazonの案内はこちら.
2007年4月17日
鈍感力
鈍感力とは渡辺淳一氏の著書である。1日もかからずに読んでしまった。
小泉前首相がこの本を読んで「鈍感力」という言葉を使って話題になったような記憶があります。たしかに「鈍感力」を持っている人は伸びると思うのですが、敏感な人に鈍感力を鍛えろといってもそれは無理だと思います。しかし、鈍感力の定義がわかって”すっきり”しました。話題についていくためには読みたい本です。
2007年3月30日
お父さんはなぜ運動会で転ぶのか?
「お父さんはなぜ運動会で転ぶのか?」とは,魅力的なタイトルです.本書は辻秀一さんという管理人と同世代のスポーツドクターが執筆しています.どうすれば,どうトレーニングすれば良いのかという身体面だけでなくメンタル面についても参考になります.
転ぶ原因としては3つ.柔軟性の低下,筋力の低下,バランスの低下をあげています.とくに転倒の原因として,足首の柔軟性の低下をあげています.さらに,メンタル面が関与していることをあげ,トレーニングの継続性にもメンタル面が大切であると述べています.管理人と同じ,お父さん世代の人々には必読だと思います.
管理人はメンタル面は大丈夫なのですが,柔軟性の低下,特に足首の硬さが当てはまります.MBTウォーキングスタジオに行ったときにも足首の硬さを指摘されました.足首の硬さを克服すればもう少しスポーツも上達が見込めるでしょう.ガンバルぞ!
2006年11月17日
ダ・ビンチコード
2006年4月14日
ベタな話題
「ベタ」と言う言葉が数年前から、日常的に使われるようになった。「それってベタじゃない」とか「ベタな展開」とか言うように使う言葉である。本当の使い方を知らないで何となく使っている。ちょっと調べてみた。さすがウィキペディア。載っている。「誰もが予想できてしまう展開やオチのこと」であり、「隙間なく」「全部」を意味する語であり、様々な業種において業界用語としてつかわれるものである。「ありふれたこと」「すべて」の様な意味である。決して魚ではない。
なんと、「困ったときのベタ辞典」なんて本も出版されている。ブログを書籍化したものらしい。結構、このブログはまってしまう。
2006年4月11日
天国の本屋
「天国の本屋 ?恋火」2004年にブレイクした竹内結子さん主演の映画である。最近、このDVDをみて久しぶりに日本映画の良さを再発見した。
なぜだか幽霊の役が多い竹内結子さんだが、「いま、会いにゆきます」も好き。中村獅童のたっくんが気に入っている。
天国の本屋では原田芳雄の、“天国の本屋”の店長ヤマキがいい味出している。
本日は、ブログに身が入らず作品評価になってしまった!?
2006年2月 6日
QuickTimeProとCaty MPEG Edit EX
MacでMPEG-2ファイルを編集してQuickTimeのファイルにしたいときにはQuickTimeProとQuickTimeMPEG-2再生コンポーネントを持っていればよいが,これで編集すると音声がなくなってしまう.この現象は仕様らしい.音声が必要ない場合には,非常に簡単でよい.
しかし,音声が必要なファイルは,Capty MPEG Edit EXを使うのがよい.
この違いはマルチプレクスとエレメンタリーという2つのMPEG-2の仕様があるためである.マルチプレクスは画像と音声を一つのファイルにまとめたものエレメンタリは別々のファイルになっているものである.
2005年12月18日
2005年12月17日
上達に欠かせないスキーの素(もと)
上達に欠かせないスキーの素(もと)というDVDが発売されている。平川仁彦先生の提案する、すべてのレベルのスキーヤーに対応した最新の指導法である。この中には二軸感覚、中心軸感覚という言葉が多く出現する。スキーでも二軸感覚が大切なようだ。