「にて」「にて」攻撃
よく、カンファレンスで「にて」を連発するプレゼンテーションにお目にかかります(お耳にかかるか?)。「?で」と言うところを「?にて」と言っている。管理人は、「にて」は古風な言葉で、通常は場所、たとえば手紙などで「広島にて」などと、現代では場所にしか使わないと思っていた。ところがである、何科においてもカンファレンスの時に、「内視鏡にて発見された」だの、「TIVAにて麻酔を維持する」などの様にプレゼンテーションで多用している。意外に、偉い先生方は注意をしないが、私には非常に滑稽な感じがする。これと同じ事が、真興交易医書出版の臨床麻酔29(10):1692 「コラム「にて」について に掲載されている。「臨床麻酔」では、「で」の古語である「にて」は、誤用ではないが現代語ではないので編集者が査読時に「で」に置き換えているそうである。
いわんや、口語であるカンファレンスでは、「にて」はもってのほかということになる。一度、上記の臨床麻酔のコラムを読んでみてはいかがでしょうか。