Echo Rounds(JB-POT)
JB-POTがEchoRoundsというe-learningを公開した。これはiPadやAndroidにも対応している。これまで、学会が提供する学術コンテンツでこのような、今風なものがあったであろうか。若者を育てたいという思いが見て取れる(☆☆☆☆☆)。JB-POTとは日本周術期経食道心エコー委員会のことで、これは日本心臓血管麻酔学会に属する組織である。
麻酔科医として生きる!「麻酔科医、麻酔科医になりたい人、麻酔科医を知りたい人のためサイト」(エムサヌキ・ドット・ネット)
2011年6月14日
JB-POTがEchoRoundsというe-learningを公開した。これはiPadやAndroidにも対応している。これまで、学会が提供する学術コンテンツでこのような、今風なものがあったであろうか。若者を育てたいという思いが見て取れる(☆☆☆☆☆)。JB-POTとは日本周術期経食道心エコー委員会のことで、これは日本心臓血管麻酔学会に属する組織である。
2010年10月15日
日本心臓血管外科学会のサイトに「人工心肺装置の標準的接続方法及びそれに応じた安全教育等に関するガイドライン」が出ています。また、「人工心肺における安全装置設置基準」および「人工心肺装置の標準的接続方法およびそれに応じた安全教育等に関するガイドラインの確認と徹底のお願い 」も出ています。それぞれ、人工心肺に関与するすべての人が知っておいてためになります。熟読することをオススメします。知っている方には、いまさらですが。。。
・人工心肺における安全装置設置基準
・人工心肺装置の標準的接続方法およびそれに応じた安全教育等に関するガイドラインの確認と徹底のお願い (日本心臓血管外科学会)
2010年2月20日
JB-POTの合格者のことをJB-POTterと呼ぶ。この用語は、2006年3月11日~12日に開催されたJB-POT講習会の講義中で定義されたものである。初めてこの用語を使用したのは、JB-POT問題作成委員長の小出康弘先生であるため、JB-POT関係者の間では正式な用語として用いられていると考えてよい。従って、JB-POTterという用語は、日常会話でもブログでも論文でも、問題なく使用できる(と管理人は考える)。
2010年2月17日
JB-POT(日本周術期経食道心エコー認定試験 )の受験者数と合格者数の一覧が発表されている。同じページに2008年までの合格者が発表されている。この合格者一覧は、本人の許諾を得て掲載しているため、合格していても名前が掲載されていない方が何人かいる?しかし、どうして掲載を希望しないのだろうか。管理人にはそれがわからない。掲載されていないと、合格していても合格していないと思われてしまう。
このページには受験者数と合格者数が掲載されている。それを元に、合格率を計算してみると、ほぼ毎年一定していて、40%台後半であるのがわかる。
2009年12月12日
第6回のJB-POTの合格者の皆さん(数人)からの「合格報告」をいただきました。ありがとうございました。今年,目立っているのは40歳をはるかに過ぎた,ベテランの合格者が多いということです。今年合格されたベテランの先生は,大変な勉強家ばかりです。かなり,受験前に気合いを入れて勉強されたのではないかと想像します。さて,以前どこかで40歳を遙かに過ぎるとJB-POTに合格しにくいのではないかと,変な推測をしてしまったのですが,そんなことはないのではと思い始めました。いかに真剣に勉強して試験前に整理された頭で臨んだかということなのではないかと思いはじめました。教科書を1冊一通り読んだだけでは,とうてい合格は無理でしょう。どれほど熱意を持って受験対策あるいは普段TEEを行っているかだと思います。よくきくのは,臨床では結構できるのに,どうして試験に通らないのだろうという言葉です。臨床でTEEができることとJB-POTの試験ができることは同義ではないということです。試験なのですから,きちんと試験対策をして臨むことは,最低限の条件だと思います。日常,自分の施設では見ないような疾患やエコー画像が出るとお手上げです。また,知識を問う問題が結構難しいので,試験向きに頭を整理しておく必要があるのだと思います。
なぜだか,「不合格だった」という先生は,報告をくれません。どなたか永竜澪紗恭先生の後を引き継いで,不合格になっても受験記をお送りいただける方を募集します。特に,来年からよろしくお願いします。
2009年12月 8日
永竜澪紗恭さんからいただきました。ついに合格です。
----------------------
第6回JB-POT 永竜澪紗恭
本日早くも結果が送ってきました.おそるおそる封筒を開けると,文章問題51ポイント(そんなもんか..),ビデオ問題27ポイント(すごくギクッ! 3割も取れてないの??),総合得点78ポイント(はて?7割8分?そんな馬鹿な!?)とありました.そして,判定:合格(えっ?うそ?やった〜!?) どういうことでしょう?
理解できないので,毎回同封して送ってくるカテゴリー別出題数と内容別問題解答率(各自のです)を照らし合わせると...単純に,筆記51/80問(63.75%),ビデオ27/40問(67.5%),総合78/120問(65%)だということがわかりました.まあまあ予想どおり!? しかし,人数や合格率情報は不明...とにもかくにも,とうとう,晴れてJBPOTterになることができました.ばんざ〜い.^^
昨年の「ビデオ問題と筆記問題の比率を1:1と換算したうえで(ビデオ問題と筆記問題それぞれが50点配分)得点を算出し,60点以上を合格.」の記載は,今回はありませんでした.もしそのルールに従えば,(63.75+67.5)/2=65.625,ということで66点です.分布グラフは今回もありませんでした.また,第4回まであった「ビデオ問題60点以上で」というしばりも書いてありませんでしたが,そのルールにしてもクリアしたことになります.こうして密かに喜びを倍増させて私はただいま自己満足の渦中にいます.^^;
今回の私の試験勉強で大きなウエイトを占めたのは,Understanding Ultrasound Physicsをひと通り読破したことです.暇をみては読み章末問題を解き,巻末の練習問題に手を出す前に秋が来てしまいましたが,私の頭の中で超音波物理なるものが整頓されたためか,正解が得られやすい思考回路へと修正できたのかもしれません.
回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
年 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 |
受験人数 | 280 | 171 | 108 | 185 | 253 | ? |
合格者数 | 125 | 103 | 52 | 87 | 106 | ? |
合格率 | 44.6 | 60.2 | 48.1 | 47 | 42 | ? |
順位:私 | - | 147 | 77 | 108 | 217 | 132 |
文章問題:私 | - | 47.8 | 42.5 | 38.2 | 53 | 51(63.8%) |
ビデオ問題:私 | - | 60.3 | 63.1 | 76.1 | 36 | 27(67.5%) |
総合得点:私 | - | 54.1 | 53 | 57.1 | 45 | 78(66%) |
2009年9月14日
永竜澪紗恭さんからいただきました。
------------------------------------------
第6回JB-POT受験記
永竜澪紗恭
今年は,すみだリバーサイドホール(1Fワンフロアー)で行われた.心臓麻酔専門医導入の影響か40代の受験者が増えたようにみえた.ビデオ90分30症例40問,昼食休憩は約70分,筆記120分80問.今回も1人1台モニタ配置.ところで,試験前のアンケートで医師以外の職種欄に看護師もあった.(想像:JBPOT持ってる看護師..かっこいいなぁ)
さて,今回のビデオ問題では,画像の前に設問選択肢をすべてしっかり見とかないと,画像が終わって設問(特に2問ある場合)を見たときに「これ見逃した!」という感じの問題もいくつかあった.ま,2度目の画像でどうにかチェックできますが...あと,「誤っているものはどれか」,という問題が多い印象があった.なお,ここでは電卓を使うことは無し.超難しかったという声は周りからは聞こえなかったが,いろんなビューを見慣れていないと戸惑うのと詳細な知識の裏付け+臨床応用力がないと自信を持って答えられないレベルの問題だったと思います.まあ去年よりは簡単だったのかも.
昼の弁当はまずまずの量.対岸浅草の屋形船待ちの行列を眺めながら,静かでのんびりとした時間が流れるなかでの昼食もオツでした.
午後の筆記は,詳細な知識の裏付けがないと答えをなかなか1つに絞り込めない問題が多いため,難しく感じたが,設問の多くが簡潔であったせいか時間内には解き終わった.30分以上前に退席する方々もおられました.すごい! 印象的なキーワードは,一次孔二次孔,冬眠心筋,でしょうか.こちらは例年どおりの難しさ.
まとめると,個人的には,かつてに比べて画像がどのビューかわからないことはなくなり,自信をもって消去できる設問選択肢の数も増えたようには思います.しかし,やはりJBPOTは一筋縄ではいきませんね.アテにならない自己過大評価をしますと,ビデオで70ポイント,筆記で50ポイント,総合60%でギリギリクリア,ならうれしいのですが,これまでの感触と大きく変わらないのできびしいですね.
2009年7月22日
そろそろ、9月のJB-POTにむけてラストスパートの時期になりました。TEEの勉強していますか。普段、臨床ではTEEができると思っても、試験の時にはスピードと忍耐が要求されます。どんなに試験対策をしてもやりすぎということはありません。VirtualTEEのサイトのご紹介です。トロント総合病院の麻酔科のサイトにあります。日本語版に関しては筑波記念病院麻酔科の平崎裕二先生のご助言により作成されています。
2009年3月16日
先週末は、東京で開催されたJP-POT講習会で講義の1コマを担当させていただいた。An Anesthesiologist's Dayさんのところに出ているポインターを、管理人もつかってみた。基本的にポインターは緑でなければ、使わない主義なので絶対に使うなら緑と決めている。会場のスクリーンは大きすぎて演壇とほぼ平行の位置関係にある。そこから指すと、今回の緑のポインターのサークル(丸い円がだせる)は、楕円形に変形してしまい、全然かっこよくなかった。もう少し小さい会場で、スクリーンの前方に出て使う場合に限った方が良さそうである。今回は、楕円形が出るので仕方なく途中で、通常のドットに切り替えて使った。以前もコクヨの緑のドットがでるポインター(PC サシ-81N)を使っていたのだが、電池が単5ですぐに電池切れをおこしていた。コンビニなどでもないために電池切れを起こして、いざというときに使うことができずに、嫌いになっていた。
しかし、今回のELA-GU94は電池が単4になっているので、単4のエネループを入れて使用している。これで、いざというときには困らないようになった思う。本当は、マウスカーソルが変化して緑色にひかるものがPC側に入っていれば言うことはないのだが。。。。
ちなみに、カーソルを緑の大きな矢印に変えるソフトウェアもあるが、Windowsのみである。Windowsのプレゼンではこれもいいかも。
■コクヨS&T レーザーポインター(UDシリーズ) ELA-GU94(Amazon)
■プレゼンテーション向けのでかいカーソル(マウスポインタ)赤(Windowsのみ)
■上記の緑バージョン(Windowsのみ)
2008年12月27日
第5回JB-POT結果を永竜澪紗恭先生からいただきました。
----------------------
第5回JB-POT 永竜澪紗恭
とほほ.今年もJBPOTterになり損ねました.お恥ずかしい話ですが開き直りました.これが週一ペースで心外のオペでTEEを使っているイチ麻酔科指導医の実力です.これではいけません.心を入れ換えてTEEを勉強し直したいと思います.
予想と大違いでビデオ問題が恐ろしいほど取れてませんでした.これは画像を見てわかっているつもりになっている以外の何ものでもありません.ところで,通知の中にこのような記述がありました.「ビデオ問題と筆記問題の比率を1:1と換算したうえで(ビデオ問題と筆記問題それぞれが50点配分)得点を算出し,60点以上を合格とさせていただきました.」お気づきでしょうか.今回は「ビデオ問題60点以上で」というしばりが書いてありません.もしかしたら,ビデオ問題の解答率が例年になく低かったため,今回はそのしばりを省いたのかもしれません.単に私がビデオ問題が取れてなかっただけかもしれませんが..また,カテゴリー別問題数および私の正答率が書かれていましたが,分布グラフは今回はありませんでした.
また,このようにも記されておりました.「本試験合格の有効期限は5年とさせていただき,更新制度(経食道心エコー講習会受講)を採用させていたします.2008年合格の先生におかれましては,5年後に講習会参加点20点以上もって更新を認める予定です.」あらら,受験更新ではなくなったのですね.
私が思う今回の試験の特長は,「ビデオ簡単そうで点取れず,筆記思いのほか点取れて,合格率過去最少」というところでしょうか.今度はじゅうぶん勉強して臨みたいと思います.以下に,第1回の情報+第2~5回(2005~2008)の私の結果を記します.私の世代の皆さんのJB-POT受験のご参考になれば幸いです.
2008年9月29日
永竜澪紗恭 先生よりいただきました。
第5回JB-POT受験記です。
------------------------------
私と同じくリベンジ常連者はどのくらいいるのだろうか.あまりいなさそうだ.
来年は更新者が大挙して受験するだろうから気分的には今回クリアしたいが..
ビデオ30題45問,昼食休憩60分,筆記120分80問.
今回から1人1台モニターが配置されました.斜めからみるよりやはり快適ですね.さて,ビデオ問題で今さらながら確信したのは,答えを選ぶのに時間がかかったときは次の問題にずれこまないことです.以降の問題で早く解き終わったときに戻って答えを選ぶのが良いです.そうでないと設問がじゅうぶんに読めないままビデオが流れると着眼点がしぼれません.ビデオが流れる前に設問から想像されるビデオ画像を予想イラストしてみるのも結構良い作戦かも.昼の弁当は少なくて近くのコンビニでホット飲料と肉まんを足しました.午後の筆記では,基礎で時間をくわないように.原理に詳しい成書を相当読み込んで理解を深めておかないとスラスラとは解けないのだと想像します.臨床問題では,心筋症と心膜炎に対する吸気の影響,収縮能と拡張能を規定するファクター,右室の容量負荷と圧負荷について,理解を深める必要を感じました.今回も筆記が難しかった.ビデオで75ポイント,筆記で45ポイント,総合60%でギリギリクリアしたいがきびしいね.
-------------------ここまで、、転載
「管理人コメント」
たしか、第4回までは、弁当は出なかったはずだが問題数が増えて、試験時間が長くなったため今年から弁当が出たのだろうか?
ここのところビデオ問題は比較的、得点源になるが筆記は、難しくて重箱の隅問題がおおくて足を引っ張るようである。試験委員の中には、問題を易しくしようとして選択枝の文章を長くしすぎて、かえって難しくなっている場合もあるようだ。今年はいかがだったのだろうか。長い文章の選択枝と短い選択枝のどちらが難しかっただろうか。
永竜澪紗恭 先生よりいただきました。
第5回JB-POT受験記です。
------------------------------
私と同じくリベンジ常連者はどのくらいいるのだろうか.あまりいなさそうだ.
来年は更新者が大挙して受験するだろうから気分的には今回クリアしたいが..
ビデオ30題45問,昼食休憩60分,筆記120分80問.
今回から1人1台モニターが配置されました.斜めからみるよりやはり快適ですね.さて,ビデオ問題で今さらながら確信したのは,答えを選ぶのに時間がかかったときは次の問題にずれこまないことです.以降の問題で早く解き終わったときに戻って答えを選ぶのが良いです.そうでないと設問がじゅうぶんに読めないままビデオが流れると着眼点がしぼれません.ビデオが流れる前に設問から想像されるビデオ画像を予想イラストしてみるのも結構良い作戦かも.昼の弁当は少なくて近くのコンビニでホット飲料と肉まんを足しました.午後の筆記では,基礎で時間をくわないように.原理に詳しい成書を相当読み込んで理解を深めておかないとスラスラとは解けないのだと想像します.臨床問題では,心筋症と心膜炎に対する吸気の影響,収縮能と拡張能を規定するファクター,右室の容量負荷と圧負荷について,理解を深める必要を感じました.今回も筆記が難しかった.ビデオで75ポイント,筆記で45ポイント,総合60%でギリギリクリアしたいがきびしいね.
-------------------ここまで、、転載
■過去のJB-POT受験記など(msanuki.orgからのリンク)
管理人は2年前にJB-POTに合格したのですが、有効期限は5年、あと3年後までには再受験しなければなりません。今、過去の受験記を読み返してみると、、いろいろ思い出します。
特に、合格通知が届いたのは、管理人がTIVAで手術を受けた当日でした。
■永竜澪紗恭 先生は、昔からの戦う麻酔科医の仲間です。熱い麻酔科医の仲間が全国にいることを誇りに思います。
それから、管理人の世代の麻酔科医にJB-POTを受験して欲しいです。途中でJB-POTに合格するのをあきらめた先生方、ぜひ、来年はお願いします。
40代以降の先生には
難しいものから順に
JB-POT>麻酔科専門医試験>医師国家試験
でしょうか。
20代-30代前半では
JB-POT=麻酔科専門医試験>医師国家試験
かもしれません
2007年12月12日
永竜澪紗先生からいただきました。
-----------------------
第4回JB-POT 永竜澪紗
「2度あることは3度ある」となってしまいました.
私の成績ですが,総合得点57.1points(筆記38.2points,ビデオ76.1points)で108位,不合格です.185名が受験して87名(47%)が合格です.
合格基準は,今回もビデオ問題60%以上かつ総合で60%以上.私の場合,ビデオは管理人さん同様に伸びたのですが.筆記が落ち込んだのが敗因でした.ちなみに,私の第2回(2005年)の成績は,総合得点54.1points(筆記 47.8points,ビデオ60.3points)で147位(不合格).第3回(2006年)は,総合得点は53points(筆記 42.5points,ビデオ 63.1points)で77位(不合格).ところで,今年の内容別問題解答率のカテゴリーは英語表記になっていました.筆記の解答率は各カテゴリーで軒並み50%を超えていてもpointsではかなり低くなります.今年の度数分布図は解答率ではなく点数となっており,筆記は何と23~62点に分布,ビデオは42~108点に分布していました.へこんでばかりはいられない.来年に向けてがんばらねば.
-----------------------
2007年10月 5日
2007年9月20日
管理人が昨年から取り組んでいるTEE画像(JB-POT対策)の勉強法として,iPodに過去のJB-POT講習会のDVD(JB-POT事務局:jscva@anes.twmu.ac.jpから入手可能)を転送しておき,暇なときに見るというものがある.これはiPod(現在のiPod Classic)がビデオを転送できるのを応用した方法である.一般にはドラマや英会話のテレビ番組などを録画して転送して見ている方もいるだろう.それと同じである.JB-POT講習会の画像は,講義ごとにまとまっているのでそのつもりで見ると結構,勉強になる.また解説がついているので,テキストなしでも勉強ができる.iPodに録画しておけばいつでもどこでも可能な勉強法である.どうやって,何を使って転送しているかって?
それは...
2007年9月18日
今年は,事情により受験できなかった管理人のために永竜澪紗先生より以下の様な受験記をいただきました.
-----------------------------------------
今年のJB-POTは福岡市で行われた.8:00に受付が始まり,そのそばにあるクローク周囲の雰囲気は昨年同様(謝:デジカメなし).8:30すぎてもクロークのそばで勉強していると,スタッフが「そろそろクロークに貴重品以外の荷物をすべてを預けて会場にお入り下さい」と..みな考えることは同じ,クローク前に急に結構な列ができた..みな次々と貴重品と受験票を白い巾着袋に入れて会場へ移動していく.試験会場は2か所あり,私は遠い方の4階だったが,どうにか8:50前には入室できた.やれやれ来年は早めに入室することにしよう.私の場合「2度あることは3度ある」というフレーズさえ浮かぶ余裕がなかった.3度のうち最も準備不足だったからだ.
試験会場前に貼り紙で座席位置確認後に入室.9:00より試験の説明開始.通常どおりビデオ問題から(昨年は台風交通事情で筆記から).ビデオ問題形式は昨年同様.ひとつのビデオに1?2問の択一問題があり,総計45問(だったかな)を104分くらいで解く.25分の休憩後,筆記.こちらも択一式で69問(だったっけ)を90分で解く.いずれもマークシート解答.試験問題は今年も回収.
今回は特に筆記が難しく感じた.昨年と同じくらいの難易度ではないだろうか.ビデオ問題も冷静に考えるとやはり難しいのだが,昨年よりは訳がわかる問題であった.
まず,ビデオ問題.A弁とM弁を普段から色々な断面で見ることができるだけでなく,右室流入路断面なども見慣れていないと理解できないだろう.ぱっと見てどの断面か,そしてすぐに短軸から長軸へ回転されてもついていけないとつらい.紫本では結果がでなかったので,今回は新しい本(救急・ICU・周術期管理のための経食道心エコー法応用マニュアル 改訂新版.小出 康弘/ 出版:真興交易(株)医書出版部)を3日前から読み始めて試験までにどうにか3/5を読破した.それに出てくる画像が理解に役立ったためか,昨年よりは確実に試験の画像について行けた気がした.反省点は,弁疾患の重症度が頭に入り切ってないことだ.この表は丸暗記しておかねば.それだけで結構点が稼げる.そうだ,ビデオ問題のとある1問目「Xはどれか」という問題があったが,前の問題と現在の問題の2問目に気を取られて,結局Xという印を全く見逃してしまった.はああ,もったいない.
休憩時間は,本を読んで知識の再確認を行いたかったがクロークまで行く気がせず,缶コーヒー飲んでぼ?っとしていた.あがいても良かったかも.
筆記問題は時間が足りなくなるのがわかっていたが,前半の基礎問題にやられた.ついつい正解できる可能性の低い問題に時間を費やし,残り40分で40問!後半の実地系を急いで解かなくてはならなくなった.その上,後半の問題ほど,臨床系の長い文章のあとに各選択肢が続くもの(それぞれの文章も長い)が多かったように思えた.しかし,誤っているものはどれか,という親切な?問題も多く,どうにかぎりぎり解き終えた.それでも感触としては昨年と同様,つまり50%そこそこの予想である.計算問題は,解けたような解けてないような..自信がない.先にあげた本の65ページに定量評価の計算例が3題載っている.これをそらで1回解けるように練習したのだが,内容理解を含めてあと2回やっとけば良かったかな.
3個目となる電卓を記念として持ち帰り,12週後の結果発表を待つことになったわけだが,今回の感触では,私の場合,ビデオ問題でかなり取れてなければ合計6割はきびしいと思う.これくらい難しい試験なら通ったときの喜びはひとしおだろう.ぎりぎり取れてないかな?.さて来年は,学会は11月に沖縄で行われるが,JB-POTは9月に東京?(未定)で行われるそうだ.さて,JB-POTerの皆さんの仲間入りを果たすべく,今年10月に刊行される Comprehensive TEE Board Review on DVD/ LWW でトレーニングしながら来年にそなえるとします.今度は直前ダッシュにならぬように.笑.
2007年8月19日
8月18日(土)?19日(日)に大阪で開催された,JB-POTサマーセミナーに行ってきました.JB-POTのセミナーは毎年,春と夏にあります.春は3月に東京で,夏は8月に大阪で開催される(ちなみに,来年の夏の大阪のセミナーは8月2日(土)?3日(日)とのこと).今年は,実力確認のためにJB-POTを受験しようと思っていたのだが,忙しさにかまけているうちに,受験の締め切りが終わっていた(泣).そのおかげで,気楽にセミナーを楽しむことができた.激しくメモをとらなくてよいので,エコー画像を見ることに集中できてかえってよかった.画像が,はやく切り替わるのにもついていけている気がする.
大学病院に戻ってから,TEEを人がやっているのを見のはそこそこあるが,さわるのは急患の時のみになっているので,ちょっと管理人的には不満である.
年に1回か2回はセミナーに出ておかないとついて行けなくなるような気がしてちょっと心配になるのでした.
2007年3月11日
今朝から,JB-POT主催の第5回周術期経食道心エコー講習会に来ている.もちろん受講するためだ.今回から変わったことが2つある.1つは誰もが気づいたであろう.製本されたテキスト以外に講演のスライドのハンドアウト集が配布されたことである.もう一つは,気づいた人は少ないのではなかろうか.3面のスクリーン(真ん中の大型スクリーン以外に,左右に大型のプラズマディスプレー)が用意されていた.この左右のスクリーンは,真ん中のスクリーンと同じ画像が表示される.これだけ聞くと,当たり前だと思うだろう.しかし,演者が真ん中のスクリーンをレーザーポインターで指してもレーザーポインターの影も,左右のスクリーンに映るのである.通常は,こんなことはあり得ない.何がおこっていたか.真ん中の大型スクリーンのをプロ用のビデオカメラで正面から撮り,そのビデオ信号が左右のディスプレーに映っていたのである.左右のディスプレーはビデオカメラのモニター画像だったのである.この講習会のDVDを販売するらしい,予約を取っていた.管理人は,すでに予約済み.くり返しみるためには必要な投資である.
今回は緑のレーザーポインタが目立った.赤を使っていたのは初日は一人?だった.確かに緑のレーザーポインターはエコーの画面には心地よい.緑を見慣れると赤のポインターはちょっと見劣りする.時代は緑?
2006年12月 9日
「2度あることは3度ある」でなくて「3度目の正直」となって、まずは良かった。何よりJB-Potterの証であるバッジが手に入ります。
さて今回の管理人の成績ですが,総合得点62points(筆記56.7points,ビデオ67.2points)で36位、ぎりぎりの合格です。108名が受験して52名(48.1%)が合格です。
合格基準は、今回もビデオ問題60%以上かつ総合で60%以上でした。結局、筆記は3回とも成績の伸びはありませんが、ビデオは1回→2回→3回で約10ポイントずつ伸びています。結局、ビデオ問題がカギということですね。エコーの試験ですので、当然ですね。
ちなみに,管理人の第2回(2005年)の成績は,171名が受験し103名が合格(60.2%),総合得点58.3points(筆記58.0points,ビデオ58.6points)で128位(不合格)でした.合格基準は平均点 60%以上かつビデオ問題60%以上でした.第1回(2004年)は280名が受験して125名が合格(45%)、総合得点は56.9points(筆記64.3points、ビデオ 49.4points)で166位(不合格)でした.第1回は,確か総合点が60%を超えていれば合格だったような気がします.
さて,来年以降ですがスキルを維持するために,できる限り受験をしたいと思っています.また,春夏のエコー講習会にも行きます.内容別問題回答率もついていますので,これを参考に来年の受験対策を行いたいと思います.
今年からは全受験者の得点分布図がついてきました.できれば,年齢別分布や専門施設/総合病院別分布などもあるとうれしいです.おじさんやおばさんは通りにくいのかなー.管理人はおじさんです.これは非公式に情報を集めた方がおもしろいですね(笑).でも,公開してくれる人がいないかな.
2006年12月 8日
本日、全身麻酔(TIVA-TCI)での手術が無事終了しました。現在のところ経過良好です。麻酔科医は入院先の麻酔科部長+我家のもう一人の麻酔科医です。もう一人の麻酔科医には、手術直前にTIVAtrainarで予習をしてもらい細かい指示を与えておきました。ほぼ満足のいく麻酔だったと思います。これはいずれどこかで報告します(電子記録の麻酔チャートも手もとにありますし、手術中の風景の写真もあります。術中DVDも頂けるそうです。)し、依頼原稿も大歓迎です。手術も問題なく終わっています。全麻挿管だったのですが、病棟帰室後、約1時間で飲水、その30分後には常食(大)を完食してしまいました(おなか動いています)。気分も悪くありません。いま、ブログもかけていますし、先ほど家から届いたLiSA12月号も読めてしまいます。すごく頭もからだもすっきりしていて、英語の論文も読めてしまいそうな勢いです。ただ、今、下腿に静脈血栓予防の加圧ポンプがつながり、尿道カテーテルがはいっており点滴が左手につながっている、そして創部のドレーン+SBバッグと術後の安静のためにベッドからは移動できません。明日は歩行可能です。TIVAすごいですね。(国立循環器病センター麻酔科)内田先生のPalmacokineticsのリアルタイムシミュレーションをみながら、フェンタを術前の管理人のほぼ指示通り(ほんのちょっとすくなめですが)に投与してくれました(プロポフォールはTCIポンプ)。我が家のもう一人の麻酔科医がPalmacokineticsをふだんから使っていてよかった。内田先生がPalmacokineticsを開発してくれていてよかった。感謝(256乗)です。まわりでみていた他の麻酔科医はそんなに沢山、フェンタいれて覚めるのという心配そうな様子だったのですが、プロポフォールを切るとすぐに覚醒し、「すごい」と驚きの言葉が覚醒した管理人の耳にも聞こえてきました(管理人がフェンタがたくさん必要な特異体質ではありませんよと言いそうになりました。いけない、いけない。それぐらいすっきりさわやかでした)。
手術と麻酔の結果も良かったのですが、もうひとつうれしい知らせがありました。JB-Potterになりました。先ほど、持ってきてくれた郵便物の中に日本周術期経食道心エコー認定委員会の封筒がありました。(続きは次の記事で...)